『秋分の日特別企画』 「セクター別株価予報 〜コンビニ編〜」
『秋分の日特別企画』
セクター別株価予報 〜コンビニ編〜
秋分の日特別コラムとして特定の業界をピックアップして分析し、代表銘柄を基に株価動向を占っていくコーナーとなります。
今回はセブン&アイ・HD(3382)、ユニー・ファミリーマートHD(8028)、ローソン(2651)上記3大メーカーを比較分析し業界全体の展望を予測していきます。
まず、それぞれどのような軌跡を辿っているかを見てみましょう。
上記チャートは過去3年間の株価をひとまとめにしたものになります。
参考までに日経平均も載せました。
それぞれ特徴的な動きを見せております。
まず、ローソン(2651)がさえない動きをしています。
同社は前期が売上高・営業益が過去最高の反面、経常益・最終益が減益を発表。
今期は増収増益で売上・経常益ともに過去最高を見込んでおります。
しかし、株価がついてきません。
早速第1四半期でつまずいてしまったのが嫌気されております。
株価も2月に節目の10000円を突破して以降、整った形で下落しており、2011年以降支えとなっていた24カ月移動平均線を割れてきてしまっています。
しかし、収益貢献の高い優良子会社である成城石井のさらなる寄与であったり、三菱商事がTOBにより連結子会社化することでの再出発など期待できる材料が出てきているので注目です。
しばらくは7000円を下限とした高値保ち合いに移行するのではないでしょうか。
続いてユニー・ファミリーマートHD(8028)を見てみましょう。
名称変更したばかりでいまだに言いにくさがある銘柄ですが店舗数はセブンイレブンにつぎ業界2位に躍り出ます。
今期の見通しは営業益・経常益は微増予想に留まりますが、不採算店舗の閉鎖や統合効果が出てくる来期に業績は期待したいところです。
株価については日経平均採用に伴う買い需要により先月大幅高の反面、
今月は調整相場となっております。
3社のチャート比較では独歩高の動きとなっているのは統合による期待の表れでしょう。
現在値が押し目となって反発するようであればトレンド継続と言えるので直近の動向に注目しましょう。
最後にセブン&アイ・HD(3382)ですが前期の成績は売上高・営業益・経常益ともに過去最高を記録し、今期も経常益前期比+7.6%、経常益+7.4%とライバルを引き離す強気予想であります。
カリスマ経営者と呼ばれた鈴木会長が退きましたが、ニッセンの完全子会社化やそごう・西武の店舗閉鎖など構造改革が期待されます。
株価も年初来下がり目となっていましたが今週に入り反発。
抵抗線の26週移動平均線を今年初めて終値で回復できる好位置にいます。
回復となればトレンド転換が期待されます。
こちらも直近の値動きに注目しましょう。
最後に総括ですが、3社総じて直近で期待できる材料があることがわかります。
相変わらず消費増税で消費が低迷している昨今では小売りニーズが溢れていること。
円高で輸出関連銘柄が当面苦戦すること。
さらに中国人観光客爆買い需要や、コンビニ化して競合になりつつあった薬局銘柄の動きが落ち着いてきたことで投資家がコンビニセクターに回帰しくることも想定されます。
そして下振れリスクが気になってしまう現在の相場付きではデフェンシブ株であるコンビニセクターをひとつ保有するのもポートフォリオバランスが整うでしょう。
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