株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2025-01-28 11:50:00

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全体フォロー:リスクオン姿勢で大丈夫!Part.2

<むしろ資金循環により全体的な底上げへの布石となるかも>

ディープシークショック(中国製生成AI)、無視はできませんが、全体相場にとっては、一過性の事象で影響も限定的なものに留まるものと見ます。
むしろ、今までAI関連投資の一本足打法に傾いていた物色対象が、資金循環を伴って横波及して、相場全体の底上げへの布石となるかもしれません。

iPhoneが発売された直後、日本国内では、その充電器はアップル純正品だけが流通していました。
当初、色は白と黒の2色だけだったように記憶しています。
直後に米国を訪れた私は、安売り店やフリーマーケットのような場所が、驚くほど多彩なアップル関連製品の「模倣品」で溢れていた事を目撃します。
価格は純正品よりもはるかに安く、色やデザイン的なバリエーションも純正品にヒケを取りません。

「お土産」にするくらいのつもりで、ショッキングピンクだのマリンブルーだのの充電器を複数買い込みましたが、ひどいモノは数回使っただけで機能しなくなり、数か月後には買い込んだ全てのモノが使えなくなりました。
断定する事は差し控えますが、そのほとんどは「中国製」だったものと考えています。

遥かに安いコストで、中国製AIがリリースされても、消費者心理は決して「安い」という点だけで満足するとは思えません。
プロダクツの「品質」や「安全性」に対する「信頼」が無ければ、なかなか購入には至らないわけです。
高級時計や有名ブランドのバッグの、あからさまな「模倣品・偽造品」を、安いからという理由だけで敢えて購入する人は少ない事と同じですね。

エヌビディアは、ディープシークの技術に対して肯定的なコメントを発し、むしろ、技術革新自体に対しては歓迎しているようにも見えますし、結局のところ、自社製品の優位性と互換性は揺るがないとの自信を示しています。
トランプ大統領は「関税引き上げ」という切り札を手の内に握っていますから、ショックに対しても冷静です。
仮に品質の優れた格安製品が米国の利益を脅かすようになれば、直ちに関税を引き上げて牽制すれば良いワケです。

本日も日本株式市場は「正常に機能」しているものと見ます。
米国のハイテク関連全般が大幅安となった事を受けて、日本の株式市場も半導体関連を中心に大幅安で始まったものの、下げ渋る展開となり始めたところから、「それ以外」の全体相場はむしろ、プラスに転じるような銘柄が目立つようになりました。

中小型成長株群の指標とされるグロース250指数は、イチ早くプラス転換しました。
先週金曜日と昨日の上昇で、一目均衡表上(日足ベース)の雲(抵抗帯)の上限を上抜き、200日移動平均線をも上回り始めた「勢い」は本日も継続している印象です。
つまり、主力級大型テック株が米国市場の余波で軟調推移となる中でも、それらに代わって、中小型成長株群の底上げ基調が継続している印象だからこそ、市場は「正常に機能している」と目されるわけです。

リスクオフ?
ほぼ必要無しと見ます。
むしろ逆です。
リスクオン目線で、下値狙いで徐々に打診買いを始めるべきタイミングであろうと考えます。

企業決算シーズンに入りますが、過度なポジション縮小は「逆効果」となってしまう可能性こそを想定すべき局面と考えます。
押し目があれば買いの好機と見て宜しいように思います。

とはいえ、銘柄選別はやはり重要です。
なんでもいいから買っておけば良いのではありません。

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