23年3月の安値324円から、ほぼちょうど1年後の24年3月の高値1214円まで、緩やかな右肩上がりの株価上昇が続いた事で、個人投資家層にもファンが多いフタバ産業。
自動車部品・部材を手掛ける業界の中にあっても、マフラーでシェア首位と目される優良企業です。
特にトヨタ向けの売上比率が多い事で知られています。

上述の24年3月に高値を付けた後は、自動車業界が不祥事等の影響を受けて生産が伸び悩んだ事から、株価は下落傾向が続いてきましたが、昨年末に25日移動平均線が75日移動平均線を上抜き（ゴールデンクロス）、1月半ばからは切り返し基調が鮮明となりつつあります。

昨日（1月30日）の取引終了後に今期3Qの決算発表が行われ、3Q期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比37.2％減の98億円に落ち込んだものの、通期の同利益を従来予想の110億円から150億円(前期は184億円)へと36.4％上方修正しました。
通期の同利益は、前回の2Q累計（中間）決算発表時に、従前予想の150億円から110億円に下方修正されたので、僅か3か月で当初の予想に「戻った」形です。

https://www.futabasangyo.com/assets/uploads/pdf/2210936593a6819a66ab2b7e1ce03bda09ed4b6d.pdf

とは言え、未だ、前期比では「減益」計画です。
「減益」計画なのですから、本来であれば、株価に対して、プラスの影響を与えるとは考えにくいようにも思います。

しかしながら、本日の株価推移は小幅高となりました。
2％ほどの値上がりながら、200日移動平均線の上抜きをも窺えそうな展開です。
200日移動平均線を上回れば、それまで続いていた株価の下落局面は終焉すると見る事もできましょう。

あすなろは昨年、『中間決算発表シーズンを機に自動車の生産回復が本格的に意識され、関連企業の業績上方修正が相次ぐ』と予想していましたが、昨年の10月～12月には、実際は自動車の生産回復のタイミングが、3か月から6か月「後ろズレ」してしまったものと認識せざるを得ませんでした。

一般的に、株価は半年ほど実績に先行する傾向が広く認識されています。
フタバ産業が3Q決算発表時に、今通期の業績見通しを再度見直して上方修正して「元に戻した」事は、自動車関連企業の株価下落基調がそろそそろ底入れし、6か月後には上昇基調に転じている可能性がある事を示唆するものと見ます。

あすなろは、7月に日経平均が5万円にも達するものと想定しており、その原動力となるのは1月～3月のDX/AI関連銘柄群の「一斉蜂起」、続く4月～6月の自動車の生産回復に伴う自動車部品・部材関連銘柄群の株価上昇、さらには周辺機械や鉄鋼・非鉄などにまでプラス作用が波及して、製造業全般の株価底上げで日経平均が7月に5万円、とのシナリオ既にご紹介済です。

例えは適切ではないかもしれませんが、カエルを熱湯に入れれば直ぐに逃げ出すのに、水に入れて熱すると、逃げ出さずに茹で上がって死んでしまうと聞きます。

株価が急伸したりストップ高になってから飛び付き買いをなさる個人投資家が多いのは、この「茹でガエル」に通ずるようにも思います。

「地味な」適温相場が続いている間にも、その先の大きな流れを見極めるべく準備をしておかないと、気付いた時には茹で上がって、日記平均が4万2千円！なんて事にもなりかねません。

「パッとしない」相場展開の中でも、将来の株価急伸を示唆する「サイン」を見逃さないようにする為に、まずは、強気目線を常にキープしておく事が求められる局面だろうと考えます。



執筆：木村泰章

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　個人的に注目している銘柄
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◆トピー工業（7231）
◆東京ラヂエーター（7235）
これらの自動車部品関連銘柄群にも、株価の底入れ感が台頭しています。

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　私のコラムで紹介した銘柄
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◆関電工（1942）
　昨年来の高値を更新！
　一気に25日移動平均線を上放れました。
　1月23日のご紹介時からの高値騰落率12.31％。

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　単発スポット銘柄の見解
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◆≪【年末ジャンボ2024】あすなろドル箱銘柄-PREMIUM-【ギガビッグ10倍賞】≫
おめでとうございます♪
出来高が数千株水準に落ち込んでも継続保有してくださった会員様の勝利です！

◆≪木村泰章の天下一銘柄≫
　200日移動平均線を捉え始めた印象です。
　ひょっとすると決算発表でフタバのように業績見通しが「元どおりに」上方修正されるかも？

◆≪緊急即日公開銘柄2024[第29弾]≫
銘柄公開後の高値を更新！
来週にも第2利確ポイント到達か？


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