黒字化期待銘柄など3選
新潟県地盤の中堅ゼネコンで、老人ホーム事業等も展開。
昨日は通期業績予想の上方修正を発表。25年3月期の営業利益を22億円から25億円に増額し、前期比の減益率は3.7%に縮小する見込みとなった。大型工事の受注が下期に集中していることや、工事の利益率が改善したことが奏功したようだ。併せて期末一括配当予想も70円から90円に増額し、前期実績比20円増配を見込む。PER:8倍台、PBR:0.4倍台の割安水準で利回りは4%超。前場の株価は昨年来高値を更新。
三井住友建設(1821)
超高層マンションの建設に強い準大手ゼネコン。
2月に発表の3Q累計業績で、経常損益は8.7億円の赤字(前年同期は83.5億円の黒字)となったものの、通期の同損益予想を45億円の赤字から30億円の赤字(前期は62.9億円の黒字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。建築工事の採算回復や手持ち工事が順調に進捗していること、子会社の株式売却により特別利益の計上されること等が業績に寄与する模様。株価は高値圏でのもみ合い商状。
ヤマザキ(6147)
自動車・二輪車向け工作機械を製造。業歴80年でベトナムにも生産拠点を持つ。
コロナ禍以降は業績悪化しているにもかかわらず配当を継続しているが、ここに来て業績回復期待が高まっている。2月に発表の3Q累計経常損益は7700万円の黒字(前年同期は9100万円の赤字)に浮上し、通期計画7000万円に対する進捗率は110%と既に達成。また、日本工作機械工業会は、2025年の工作機械の年間受注総額が1兆6000億円(昨年実績比1割増)になるとの見通しを示しており、同社の黒字化への再挑戦にも期待がかかる。
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