ボラティリティ（変動率）が高い、上下の振れ幅の大きい相場展開を見ると、会員様各位のお気持ちはきっと、「何かやらなきゃ」という「焦り」によって、慌てて「売り買いをせねばならない」との「強迫観念」に苛まれる事になりがちでしょう。

お気持ちは重々お察し申し上げますが、これが「ヘタ」な投資家の典型的な「焦り損」パターンです。

多くの場合この「焦り」は、急激な株価（もしくは指数）変動（もしくは推移）「だけ」を見て、「買わなきゃ！」「売らなきゃ！」と考えてしまうような、単なる「思い込み」や「決めつけ」によって生じます。

波乱相場の中で、取るべき投資行動は、「買い」と「売り」の2択ではありません。
むしろ、波乱相場の中においては、安易に「強気」や「弱気」のいずれにもビュー（見解・見通し）を「傾けない」事こそが重要です。

多くのリスクオフ局面は、市場を取り巻く環境の不確実性が増し、先行きの見通しに不透明感が広がったり、方向性を見い出せ無い事が、背景となって生じます。
言い換えますと、「どうなるかわからない」から、一旦ポジションをリスクオフするわけです。

となれば、その局面で、会員様各位が「買いだ！」「売りだ！」という投資判断を行っても、それは、合理的な判断とは言えない可能性があり、単なる「思い込み」や「決めつけ」に過ぎない可能性が高いように思います。
本来、「強気」にも「弱気」にも「傾ける」局面では無いのに、「傾けてしまう」からこそ、焦って逆効果となってしまいがちなワケです。

昨日の当コラムでは、「極端なポジション整理」が必要な局面は滅多に無く、「思い込まず/決めつけず/ヤマを張らず」、「広く薄くポジションを【調整】し【Participate＝参加】しておく」必要性をお話しました。

特に波乱相場においては、「買い」「売り」という投資行動では無く、ポジションを「整えて」波乱局面が落ち着く事を「待つ」という投資行動こそが重要となります。
かなり乱暴な表現で恐縮ですが、「買い」と「売り」しかできない投資家は「ヘタ」で、「整えて」「待つ」事ができる投資家こそが「プロ」と申し上げて宜しいかもしれません

さらに申し上げますと、実は、「買い」や「売り」という投資行動だけでなく、「強気」にも「弱気」にも「傾けず」に、淡々と、機械的に、計画（戦略）どおりに、ポジションを「整える」だけでも、値上がり益を積み上げていく事は可能です。

ドカンと買って、ガッツリ利食うという、極端な売り買いを控え、整えて待っているだけでも、ちょっとずつ売買益が積み上がるようなポジション取りこそが、「荒れ相場攻略メソッド」と言えましょう。

そんな攻略メソッドを、近日中にYouTube「ASUNARO CLUB」でご紹介するつもりですので、是非ご期待ください。


第4話：「市場機能のチェックというルーティンだけを淡々と」
第5話：「投資判断は株価推移を見る前に終えておく事が理想」
第6話：「どんな時も♪どんな時も♪」

本日以降も引き続き、このようなテーマに沿ったお話をご紹介する予定です。



執筆：木村泰章

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　個人的に注目している銘柄
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◆スタンレー電気（6923）
◆小糸製作所（7276）
◆ミツバ（7280）
米国による自動車部品に対する関税の影響は、当初懸念されていたよりも軽微となる可能性アリと見ます。

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　私のコラムで紹介した銘柄
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◆ルネサス（6723）
　悪材料手尽くパターンで大幅高！
　利益確定を優先しましょう。
　4月7日のご紹介時からの高値騰落率30.23％。

◆日本ケミコン（6997）
　本日で6連騰となりそうです。
　利益確定チャンスと見ます。
　4月4日のご紹介時からの高値騰落率19.78％。

◆西日本FH（7189）
4月初頭の暴落時の窓埋め完了。
　4月8日のご紹介時からの高値騰落率16.47％。

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　単発スポット銘柄の見解
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◆≪株ドクターマサトの特効カンフル銘柄≫
　一時75日移動平均線に到達。
　サスガです。

◆≪木村泰章の1億円銘柄≫
　来週は75日移動平均線の上抜きにもチャレンジできそうです。
　お楽しみに♪


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