システムサポートホールディングス（4396）

ITシステムの構築や運用、コンサルティングを柱とする総合ITサービス企業である。企業向けのシステムインテグレーション事業を主力とし、特にクラウドやDX支援、セキュリティ強化領域で強みを持つ。国内外の多様な顧客を対象に、高付加価値の提案力で存在感を発揮してきた。自社開発プロダクトも手掛けており、サービスのストック型ビジネスの比率が着実に拡大している点が特徴といえる。今後もクラウド化・デジタル化の波に乗り、業界内での地位向上が期待できよう。

直近の決算では、売上・利益ともに堅調な推移を続けており、前期比で増収増益となった。DX関連投資の拡大やクラウドサービスの需要増が追い風となり、IT投資意欲の高まりを的確に取り込んできたことが背景にある。利益率の改善や人材採用の強化も業績底上げに寄与しており、今期についても安定成長が見込まれる状況である。リスク要因としては、IT人材の獲得競争や、顧客の投資サイクル変動などが挙げられるが、受注残高の積み上げをみると、当面の業績見通しは明るいと考えられる。

株価は今年4月をボトムに堅調な上昇トレンドを継続している。25日移動平均線を下値支持線としながら、出来高を伴う押し目での反発力が維持されているのが特徴的である。直近では過熱感も意識されるが、チャートパターンは中期的な強さを意識させる形状を描いている。需給面では信用買い残の減少や貸借倍率の正常化も進みつつあり、投資家の入れ替わりが進んでいる段階とみる。業績期待が株価を下支えしている状況が続いており、今後も強いトレンド継続が意識されやすい局面である。