パルグループホールディングス（2726）

パルグループホールディングスは衣料と雑貨のSPAで自社企画製造販売を一貫させる。複数ブランドを展開し「3COINS」を中核に300円超の付加価値商品と大型店で粗利を高める。2025年にノーリーズを連結し衣料の幅を拡充した。デジタル販促やM&Aを通じて成長を狙うが、消費動向や原価高騰がリスク。香港やマレーシアへの出店を進め海外展開が次の柱となれば評価は高まろう。

最新の2026年2月期第2四半期累計では売上高1170.82億円、営業利益140.95億円、経常利益140.69億円、純利益91.86億円と前年同期比15.6%増、19.4%増、17.7%増、19.8%増の大幅な増収増益となった。ノーリーズの連結効果や衣料事業の好調、雑貨事業での新商品投入と大型店展開が寄与し売上総利益率が改善している。会社は通期予想を据え置くが、進捗率の高さから上振れ期待も残る。短期的には消費環境や原料価格、海外1号店の反応を注視したい。

直近の値動きは短期モメンタムの鈍化を示している。10月20日終値1939円 当日高1981円 安値1919円 出来高1,618,100株という足は一時的な買いを伴いつつも出来高の増減が不安定であり 5日線と25日線が下向きに転じている一方 75日線 200日線は上向きに残ることで「短期的な調整の局面に長期上昇トレンドが併存する」状態が確認される。出来高の急増は材料反応を伴った本格的な関心の高まりを示すが 直近の出来高は依然として変動が大きく トレンド継続の確度は出来高次第である。