アウンコンサルティング（2459）
海外向けデジタルマーケティング支援や越境EC支援などを手掛ける。
収益環境は厳しいものの、中国・東南アジア向けのインバウンドマーケティング需要の回復や、企業のグローバル展開加速による多言語対応ニーズの高まりが追い風材料として期待される。時価総額が小規模なため、受注環境の好転が確認されれば株価の反応は機敏となりやすい。昨日は業務提携によるAIOコンサルサービスの共同提供を発表。出来高を伴った反発で転換の兆しと捉えられる局面にあり注目している。

Synspective（290A）
小型SAR衛星の開発・運用と地球観測データ提供を手掛ける宇宙ベンチャー。売上高は高成長を継続している一方、衛星コンステレーション構築への先行投資により営業損失が拡大。好材料としては10月15日に7機目となる小型SAR衛星の打上げに成功し、観測網の拡充が着実に進展している点である。防災・インフラ監視・気候変動対応など社会課題解決型ビジネスとして注目度が高く、政府の宇宙産業育成政策や民間企業の衛星データ活用ニーズの拡大が成長ドライバーとなる。衛星網完成による収益化期待が高まれば上値を試す展開が想定される。宇宙関連テーマとしての資金流入余地も大きいとみる。前場は移動平均線を抜けて1000円の大台乗せ。

ムービン・ストラテジック・キャリア（421A）
コンサルティング業界に特化した人材紹介サービスを展開する企業。
10月6日に東証グロース市場へ新規上場。公募価格2080円に対し初値2502円と20.3％のプレミアムで取引を開始した。累計登録者数10.5万人を擁し年間約5800人の新規登録を獲得。前期業績は売上高19.6億円、当期純利益1.2億円と収益基盤は確立しており、コンサル業界の人材流動性の高まりと専門性の高いマッチングニーズの拡大が成長の追い風となる。IPO直後であり決算発表前のため業績面での新規材料待ちの状況だが、出来高を伴いながら3000円の節目を試す展開となれば、上場後の勢いが継続していると判断されるため監視しておきたい。