決算で売られた銘柄などに注目
介護・医療業界向けキャリア支援や業務支援SaaSを展開する企業。
10月28日発表の2Q累計決算は売上高334億7500万円(前期比5.1%増)、営業利益43億9100万円(同22.9%増)と好調な増益決算となった。主力のカイポケや介護・医療キャリア事業が全体を牽引し、高齢化社会を背景に安定成長が継続。10月31日からTOPIX500構成銘柄に採用され、インデックス買いも期待される。特段のサプライズがなかったせいか決算発表後は売り優勢。4月の窓埋めとなる1200円付近までの押し目は注目しておきたい。
visumo(303A)
SNS投稿を商品とひも付けるビジュアルマーケティングSaaSを開発。
直近1Q決算は売上高2億2300万円、営業利益1400万円で着地し、今期通期予想は売上高9億6700万円(前期比16.6%増)、営業利益8500万円(同6.3%増)と堅調な成長を見込む。本日2Q決算発表が予定されており、上場直後で時価総額約16億円と小型ながらDXやデジタルマーケティングの成長テーマを背景に注目度が高い。アパレルEC向けを中心にSaaS型プラットフォームとして顧客基盤を拡大中で、今期は展示会出展など販管費先行も将来の成長投資と評価される。先日は累計導入社数が1000社を突破。高成長期待が株価上昇の鍵となろう。
ルネサスエレクトロニクス(6723)
車載・産業・IoT向けマイコンや半導体で世界トップクラス。
10月30日発表の3Q累計決算は売上高9697億円(前期比8.2%減)、営業利益1339億円(同33.3%減)、最終損益690億円の赤字と厳しい結果となった。協業先の米ウルフスピードの経営破綻に伴う減損損失約2500億円が響き、6年ぶりの赤字転落となったが、7~9月期単独では最終利益882億円と黒字を確保。今期通期の売上収益見通しは1兆3076億円(前期比3.0%減)とし、4Q以降の黒字転換を目指す。特損要因は一過性であり、車載半導体や産業用半導体の需要回復期待があり、反転狙いの投資妙味がある。
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