アイダエンジニアリング（6118）

メカプレス機とサーボプレス機、自動化周辺装置、アフターサービスを束ねる成形ソリューション企業。薄板の大量打抜きから自動車の骨格部材まで射程。直近は個別プレス機とサービス売上が粗利の底上げに寄与しやすい構図とみる。EV向け高速プレスの波が一服する局面でも、更新需要と金型最適化、保全契約の積み上げで収益の段差を平準化。欧州拠点の統合や小規模M&Aにより、現地で据付～保守まで完結できる体制を強化。装置単体から「工程改善×稼働率改善」まで踏み込む提案力が競争力の源泉である。

最新の2026年3月期1Qは、売上高185.50億円、営業利益12.68億円、経常利益13.94億円、純利益9.41億円。前年同期比では増収・増益。サービス売上と粗利率改善が効いたと読む。通期見通しは前回予想を据え置き。自己資本比率は68%水準で財務は堅健。EV向け高速プレスの受注は調整気味だが、個別プレスの更新・省力化投資が下支え。小型M&Aに伴うのれん償却は軽微で、据付・保全の一体運用によるライフサイクル収益の伸びが注目点である。

値動きは出来高の山と価格の節で読む。まず、前回決算翌日から直近までの箱（高値と安値）を作成。いまが箱の上半分に滞在できているかが強弱の第一判断。次に節目価格（過去に何度も止まった丸い値段）を終値で越えた日の翌2営業日の出来高が維持されるかを確認。維持なら“壁→床”転換の可能性。最後に連続足のリズムを見る。陽線2～3本→小陰線→再び陽線の繰り返しなら息継ぎ上昇の型、長い上ヒゲ＋出来高増なら短期利益搾り取りが優勢の合図と見る。判断は段階的に、節目上抜け→出来高持続→押しの浅さの順で評価を重ねたい。