PRTIMES（3922）

企業のプレスリリース配信プラットフォームを核に、メディア連携とSaaS型ツール群を束ねる情報流通の会社である。強みは、①配信先ネットワーク（媒体・ポータルとの連携）、②継続課金モデル（解約率の低さが効く）、③自社メディア露出の可視化（実績ページ等で“掲載された証拠”を示しやすい）の三点。中小から大企業まで“広報の標準装備”として定着し、社数×単価×追加機能の掛け算で積み上げる構造。景気に左右されやすい広告と比べ、広報は平時・有事とも必要性が高い点が特性。媒体側には記事素材の効率入手という利点があり、ネットワーク効果が働きやすい。

最新の2026年2月期 上期（3–8月）は、売上高46.74億円、EBITDA20.43億円、営業利益18.92億円、経常利益18.85億円、純利益12.72億円。前年同期比で増収・大幅営業増益。配信件数と継続課金の伸び、コスト配分の最適化が寄与したと読む。会社は同日に通期予想を上方修正（経常利益を約14％引き上げ、配当も増額）し、最高益計画を上乗せした。成長投資は継続しつつ、利益率の両立を志向する姿勢。中期は、PR活用の裾野拡大と周辺SaaSのクロスセルがテーマである。

株価は一目均衡表は価格が雲の上か中かで地合いを分ける。仮に転換線＞基準線かつ遅行線がローソク上で上抜けなら上方向優位。雲内なら基準線の傾きと先行スパン上限で“壁→床”転換を確認したい。ねじれ（雲のツイスト）前後はだましが出やすく、基準線を終値で2日維持できるかが分岐である。MACDはゼロライン上での再ゴールデンクロスが最良シグナル。ヒストグラムの底上げ（安値切り上げ）を伴えばモメンタム改善と解く。補助でRSI50超の滞留、OBVの切り上がりが揃えば需給の追風。短期は基準線付近の押し目で陰線縮小→翌日陽線のリズムを待って段階評価。逆に長い上ヒゲ＋雲上限で失速は利食い優勢の合図となる。