ミダックホールディングス（6564）

東海を地盤に産業廃棄物の収集運搬→中間処理→最終処分まで一気通貫で担う環境サービス企業。持株会社の下に焼却・溶融・無害化設備を備えた処理子会社と、収集運搬や清掃を担う会社、商圏外や特殊物に対応する仲介管理を束ねる。固形から廃液まで多様に対応し、最終処分場や熱回収施設など自社設備の厚みが価格交渉力と安定稼働の源泉とみる。M&Aと拠点分散でストック性の高い顧客基盤を広げ、法規制・脱炭素の追い風を取り込みつつ、収集運搬×自社処理×仲介の最適配車・最適配分で稼働率を高めるモデル。なおPBRは3倍以上。

最新の2026年3月期 上期は、売上高53.97億円、営業利益19.87億円、経常利益19.75億円、親会社株主に帰属する中間純利益12.02億円（前年比は増収増益）。コアは処理・運搬の稼働安定と一部単価是正で、仲介管理の組み合わせが利益の底上げに寄与した格好。財務は持分の厚みと安定キャッシュで投資と配当の両立余地。注視点は燃料・薬剤コスト、埋立残余容量、M&A後のPMIだが、自社処理比率の維持と稼働平準化が緩衝材になろう。通期は会社計画レンジを据え置きで、期後半の稼働と価格改定の浸透度がカギ。

まず前回決算日以降の高値と安値で価格の箱を作り、終値が箱の上半分にどれだけ滞在しているかで強弱を測る。次に、過去に止められた節目価格を終値ベースで超えた日の翌2営業日、出来高が細らなければ“壁→床”転換の可能性が上がる。さらに価格帯別出来高の厚い帯を明確に上抜いた後、その帯の上面で陰線の実体が短く収まるなら押しは浅いサイン。一方、長い上ヒゲ＋出来高増は短期の利食い優勢。イベント後のギャップは窓上で2日維持できるかを確認し、節目上抜け→出来高持続→押し目の浅さの順に条件がそろうほど評価を一段階ずつ上げたい。