グリムス（3150）

エネルギーソリューション（ES）事業と小売電気事業を二本柱に、太陽光・蓄電池の販売、基本料金削減コンサル、省エネ設備、系統用蓄電池までを一気通貫で展開する。小売電気はグループ会社「グリムスパワー」を軸に自由化市場で顧客基盤を拡大。装置（PV・蓄電）を売って終わりではなく、電力コスト最適化の運用提案＋継続契約で収益を積み上げるモデルが特色である。再エネ調達と需要家の省エネ投資を同時に進める“両建て”により、電力価格変動の影響を相対的に和らげる設計。中期はESの統合効果と系統用蓄電の案件化が焦点。投資ファンドのような動きをしている光通信の保有割合増加。

2026年3月期上期（4–9月）は、売上高174.25億円、営業利益36.47億円、経常利益37.05億円前後。前年同期比で増収増益となり、上期として過去最高を更新。会社計画では、ES・小売電気ともに拡大を見込み、10期連続増配（年間85円）を予定。補足資料では、ESの統合で販売拡大と採算改善を進め、営業利益71.5億円（通期計画）を掲げる。注視点は燃料費調整と負荷率、資材・工事コスト、蓄電案件の進捗。手元では上期時点で利益進捗は計画線上と読みやすい。

トレンドの質をDMIで判定。+DI＞−DIかつADXの持ち上がりが続く間は上向き優位。価格帯別出来高では、直近で最も厚い棚の上面を終値で維持できるかがカギ。維持できれば“壁→床”転換の可能性が高まる。短期の呼吸は回転日数で確認し、イベント後に回転が短縮しながら陽線＞陰線の実体幅が続けばモメンタム良化。逆に長い上ヒゲ＋出来高増は短期の利食い優勢サイン。中期は、前回高値の節目を抜いた後に2日続けて出来高確保と陰線の実体短縮がそろうかを段階的に点検したい。