博展（2173）
イベント・展示会のプロデュースを主力とするBtoBマーケティング支援企業。
先週発表の3Q累計決算は売上高149億5000万円（前期比16.4％増）、営業利益15億7200万円（同81.4％増）と大幅な増収増益。通期業績を再度上方修正し、売上高を209億円から225億円へ、営業利益を17億円から21億5000万円へと引き上げた。大型イベント案件の好調な受注に加え、資源循環型イベント売上高が前期比89.1％増の81億8400万円に達するなど環境配慮型案件が収益を牽引。配当も2円増額し年間24円（配当性向29.4％）とした。株価は上方修正を好感した買いが入り高値更新。上値追いトレンドの押し目に注目。

日本動物高度医療センター（6039）
東京・川崎・名古屋・大阪で高度2次医療を提供する動物病院チェーン。
上期決算は2桁増収増益。6月の価格改定後も診療数への影響は見られず、2次診療サービス需要の増加が継続している。通期業績予想を再び上方修正し、営業利益を8億5700万円から10億4000万円（前期比44.2％増）へと21％引き上げた。診療プロセス最適化による生産性向上と収益性改善が奏功しており、8月に続き2度目の上方修正となった。ペット医療市場の拡大を背景に成長が加速している。株価は高値圏でのもみ合い。売り物吸収後の上値追いに期待がかかる。

ミアヘルサホールディングス（7129）
調剤薬局・保育園・介護施設を3本柱とするヘルスケア総合企業。
上期決算は2桁増益を達成。子育て支援事業では新規保育園を中心に園児数が増加し、令和6年度の公定価格増額改定も追い風となった。医薬事業は都市圏門前薬局が堅調に推移し、処方箋枚数の増加が寄与している。前期に1事業所を事業譲渡した影響で減収要因はあったものの、効率化により採算性が向上した。通期見通しは据え置きで売上高245億円、営業利益4億5000万円を計画。ますかけ線示現後の上値追いに期待したい局面。