ローツェ（6323）

半導体工場でウエハ（チップのもと）を運ぶロボットや、その出入口になるEFEM、並び替えを行うソータ、保管するストッカなどを作る会社である。ほこりを嫌うクリーンな場所で、すばやく正確に動かす技術が強み。工場の検査向け装置や、ガラス基板搬送（ディスプレイ工程）も手がける。仕事の進め方は「装置を売る」だけでなく、部品提供や修理も重ねて、使い続けてもらう仕組み。得意先は国内外の半導体メーカーや装置メーカーで、台湾や米国向けの比重が大きい。“運ぶ・並べる・しまう”を安全にという役割が、電子機器の量産を裏側から支えている。

最新の2026年2月期上期（3–8月）は、売上高656.02億円、営業利益162.14億円、経常利益145.72億円、中間純利益108.72億円。売上は増えたが、為替差損などの影響で利益は減った局面と読む。分野別では、半導体関連装置546.50億円、分析装置14.40億円、FPD関連装置32.59億円、ライフサイエンス関連装置3.66億円、部品・修理など58.86億円。会社計画は据え置き。下期は装置の納入タイミングと為替の揺れが注目点で、部品・修理の積み上がりが収益のクッションになりやすい。

毎朝5日・25日・75日で流れ確認。5＞25＞75なら上向き、逆は慎重。直近の高値と安値の半値を引き、終値が半値より上で保てるかを見る。過去に何度も止まった節目（丸い価格）を終値で突破後、2営業日は出来高が細らないかを要確認。陽線2～3本→小陰線→再陽線のリズムは健全。長い上ヒゲ＋出来高増は利食いサイン。下落時は半値や直近押し安値での反発有無を点検、割れなら一段軽く。ギャップ上放れは窓上で2日維持できれば支持転換の可能性。