サイボウズ（4776）

チームで仕事を進めるためのクラウド型ソフト（kintoneなど）を提供する会社。社内の申請や進捗管理、問い合わせ対応などを、紙やメールの代わりに画面上で見える化できる点が持ち味である。はじめは小さく使い、あとから機能を足せるため、小さな会社から大きな会社まで導入しやすい。お金の入り方は月額の継続課金が中心で、長く使ってもらうほど売上が積み上がる設計。国内だけでなく海外にもユーザーが広がっており、機能の追加や連携アプリを増やすことで、使い勝手をさらに高める方針である。

最新の開示では、2025年12月期 第3四半期累計で利益が伸び、自己資本比率はおよそ60％まで高まった。会社計画（2025年通期の見通し）は、売上収益372.02億円、営業利益90.51億円、経常利益90.32億円、当期純利益62.80億円と、前期からの増加を見込む姿勢である。四半期資料では、クラウド売上の伸びがけん引役となり、広告や研究開発の費用をかけつつも、利益のバランスを意識した運営が示されている。配当は年間40円の計画が示され、成長投資と株主還元の両立をめざす構図である。

直近の高値と安値で箱を作り、終値が箱の上半分に何日いられるかを見る。次に勢い。5日線＞25日線の並びが続き、半値（高値と安値のまんなか）より上で保てるかを確認。上抜き直後に長い上ヒゲが出たら一度休み。最後に需給。何度も止まった節目価格を終値で超えたあと2営業日、出来高が細らなければ“壁が床に変化”のサイン。ギャップで上放れたら窓の上で2日連続で引けるかが定着条件。下げた場合は半値と直近の押し安値で反発の強さを見て、浅い押しなら継続を評価。結論は節目上抜け→出来高維持→押し目の浅さの順に、段階的に判断する。