eWeLL（5038）

eWeLLは、訪問看護ステーション向けのクラウド電子カルテ「iBow」を中心に、在宅医療の仕事をデジタル化する会社である。看護師さんの記録、予定、申し送りをスマホやPCでまとめ、紙の作業をへらす仕組み。さらに在宅での治験を助ける「iBow治験システム」など、医療データを活かすサービスも広げている。ソフトは月額の継続課金が基本で、使う施設が増えると売上が積み上がる設計。目的は「現場の負担を軽くし、必要な医療を早く届ける」ことであり、在宅医療のDX（デジタル化）を進めるプラットフォーム役をめざす。

最新の2025年12月期 第3四半期累計は、売上高24.73億円、営業利益11.95億円、経常利益12.02億円、四半期純利益8.32億円。いずれも前年より伸び、過去最高を更新した形である。会社の通期見通しは、売上高33.49億円、営業利益14.94億円、経常利益14.99億円、当期純利益10.40億円を想定。成長の土台は、導入施設の増加と解約率の低さ、そしてコスト配分の見直しとみる。配当や株主還元は、利益水準と投資のバランスを見ながら運営する姿勢。

株価面で注目すべきはまず一目均衡表。ローソクが雲の上なら上向き、雲の中はもみ合い、雲の下は弱め。短期線の転換線が基準線より上で、遅行線がローソクを上抜けていれば前向き。いったん崩れても基準線付近で下げ止まるなら押し目候補。雲のねじれ前後はだましに注意。次にMACD。ゼロライン上での再ゴールデンクロスが最も素直な強気サイン。ヒストグラム（棒）が浅い谷から持ち上がる動きが続けば勢い回復と読みやすい。逆に価格が上がるのにMACDが切り下がるときは一服に用心。判断は雲の位置→転換線・基準線→MACDの順で段階確認。