インソース（6200）

法人向け研修と自社開発のLMS（学習管理システム）を軸に、人材育成を“仕組み”で提供する企業である。公開講座・講師派遣・eラーニング・動画配信・教材ストアを共通コンテンツ基盤で回し、ニーズの変化に応じて同一教材を複数チャネルで再利用できる点が強みとみる。LMS「受講・管理・評価・配信」の一体化で、受講履歴→評価→次の研修提案までをデータで循環。BPO（研修事務局の代行）や管理部門向けの業務デジタル化支援も抱え、研修単発から継続契約へ接続しやすい収益設計である。中期は、コンテンツ拡充とLMSの機能強化、公共・医療・金融など業種別ソリューションの深耕が焦点。

売上は「①研修（公開・講師派遣）」「②デジタル（LMS・eラーニング）」「③その他BPO・コンサル」の三本で積み上げる構造。好調時は受講者数×単価×再受講が同時に伸び、期末偏重の案件消化で収益が膨らみやすい。一方で、広告投下や講師採用・育成費、システム開発費の先行投資で四半期の振れが出る。重要指標は、①LMS契約社数と解約率、②eラーニングのARPU、③公開講座の稼働率（催行率）。これらが安定すれば利益の底が厚くなろう。カリキュラムの汎用性と在庫を持たないモデルのため、景気減速局面でも固定費吸収の柔軟性が相対的に高い点は評価材料とみる。

まず価格の箱を作る。直近決算翌日からの高値・安値でレンジを引き、終値が箱の上半分にどれだけ滞在できるかで強弱を判定。次に価格帯別出来高の“厚い帯”を確認し、帯の上面での終値維持が2日以上かつ出来高が前日比で減らないなら「壁→床」転換の可能性。イベント後に上へ窓を開けた場合は、窓の上で2日連続引ければ定着寄り。季節性としては、期末・新年度の研修需要前後で短期のボラが出やすい。押しは直近スイングの半値と帯上面が重なる水準での反応を観察。結論は、**箱上半分滞在→帯上面維持→窓定着（または半値上維持）**の順に条件がそろうほど評価を段階的に上げたい。5日線が更に上伸すればゴールデンクロス形成期待。