マークラインズ（3901）

マークラインズは、自動車づくりに関わる会社へ情報の図書館と道具を提供する。世界の車部品やメーカーの動き、工場や受発注の情報、ニュースや分析記事を、会員がネットで調べられる。営業の人は見込み客のリスト作成、開発の人は部品の比較、経営の人は市場の流れをつかむのに使う。収入は月額の会費と広告・受発注の手数料など。強みは、①情報の更新が早い、②英語・中国語など多言語、③会員企業が多く集まる場を持つこと。

収益の土台は会費の積み上げである。会員数の純増と解約率の低位安定が売上の再現性を高め、周辺の受発注・広告・有料レポートが上乗せとなる。単価は機能拡張や多言語対応の価値訴求で押し上げ余地がある一方、海外拠点や記者体制、データ取得・配信基盤への先行投資で四半期の利益は振れやすい。見る指標は①会員数、②ARPU、③解約率、④受発注・広告比率。自動車生産やEV関連のニュース量は短期の追い風になりやすいが、大型解約や為替はリスク。キャッシュ創出力は高めで、コンテンツ強化やM&A、還元の配分が中期の評価軸となろう。

判定はボリンジャーバンド×RSI×出来高帯の三点で行う。日足は25日バンドのスクイーズ→エクスパンションを重視し、ミッドバンド上で終値を2日維持なら短期優位。上バンド沿いの歩みに移ればモメンタム良化とみる。RSIは45～55の中立帯からの上放れで評価を一段上げ、70超連発は過熱サイン。価格帯別出来高では最も厚い棚の上面を終値で定着できるかが要点で、定着後に出来高の目減りが無いことを確認したい。失速シグナルは長い上ヒゲ＋出来高増、またはミッドバンド割れが2日続く局面。結論はミッド維持→棚上定着→RSIの上離れの順で条件がそろうほど段階的に評価を引き上げる。株価は低位圏からの上放れが見込まれ、仕込み妙味が高まってきた。