ネオジャパン（3921）

1999年創業の横浜の会社で、グループウェア「desknet's NEO」を開発販売している。グループウェアとは、社員同士の予定共有やメール、掲示板など会社で使う便利な道具をまとめたソフトのことである。27もの機能がありながら値段が安く、471万人以上が使っている人気商品だ。自分たちで全部作っているため、お客さんの要望にすぐ対応でき、他社の製品と組み合わせても使える柔軟さが強みである。大企業だけでなく中小企業でも導入しやすい価格設定で、ストック型収益モデルにより安定した売上が続く仕組みである。

直近の第3四半期決算(2025年2-10月)は売上高60.88億円(前年同期比15.2%増)、営業利益18.85億円(同36.7%増)と好調だった。クラウドサービスが順調に伸び、営業利益率は30%を超える高収益を維持している。この好調を受けて12月に業績予想を上方修正し、2026年1月期通期は売上高82.19億円(前年比13.2%増)、営業利益24.31億円(同24.6%増)を見込む。配当も年48円から50円へ増配する。来期以降もデジタル化需要の拡大により、クラウド型サービスのさらなる成長が期待できる。

現在株価は1824円で、2025年9月1日の年初来高値2119円から約14%調整した水準にある。年初来安値は4月7日の1242円で、好決算を背景に年間で約47%上昇した。第3四半期決算発表後は業績好調が評価され底堅い動きを示している。配当利回りは約2.7%で、12月の上方修正により増配も発表された。営業利益率30%近い高収益企業として評価され、クラウドサービスのさらなる拡大が期待される。ストック型収益の安定性と成長性を兼ね備え、2000円台回復への期待が高まる展開である。