元外資系金融マンのこぼれ話 「まさにトランプマジック」
今週もお取り組みお疲れ様でした。
米大統領選でトランプ候補が当選したことによって、市場の雰囲気が一変した一週間でしたね。
18日の為替市場ではドル円が110円を突破してますます勢いを増している状況です。米国のトランプ次期政権の政策に対する期待感に加え、米連邦準備制度理事(FRB)のイエレン議長の前日の議会証言を受けた米金利上昇もドル買いを後押ししている模様です。
18日の【加藤の相場展望】でも書かせていただいたのですが、6月のブレグジット以来の水準です。主要10通貨に対するドルの動きを示すドル指数は全通貨に対して上昇しています。
また、その日は安倍晋三首相とトランプ次期大統領との初めての会談がニューヨークで行われ、安倍首相は会談後「共に信頼関係を築いていくことができると確信の持てる会談だった」とコメントしています。
トランプ氏においては選挙戦の時の政策を思い返してみますと、会談の中身で為替問題・通商問題にふれてくる可能性があり、ふれてなければドル買いが進む可能性がありそうです。ひとまず節目となる110円まできましたが、止まる気配がありませんね。
本来であればドル高をけん制する動きが出てきてもおかしくない水準ですが、米国債金利も2.3%に上昇してきてますし、米国の12月利上げも後押し材料になっていますので納得感がある状況です。
まさにトランプマジックとも言うべき現象ですが、テクニカル的には111円台が一旦の上値メドになってくると言われています。
為替市場には専門のアナリストがたくさんいらっしゃいますから、そちらをご参考ください。(笑)
私は企業の決算月にもよりますが、特に3月決算企業の下期は注目です。為替市場の追い風もあり、次回の決算発表では逆に業績予想を上方修正する企業が増えるんじゃないかと思っています。
ですので、今回下方修正を出して水準を大きく下げている銘柄の逆張り、または押しが浅かった銘柄の順張りで大きく利益獲得できるチャンスがあるのではないかと思います。
特に注目してる銘柄はオプティム(3694)の逆張り、ニフコ(7988)の順張りです。
内需系も業績を裏付けにできる企業は外国人投資家の買いを期待してもよいかもしれません。スタートトゥデイ(3092)などは良い例でしょう。
その他には大崎電気工業(6644)も良い動きになっています。
市場の資金が無作為に流れることも想定しておきながら、何か投資の根拠をもてる銘柄に投資して待つ姿勢も重要になる局面かもしれません。
【 相 場 の 格 言 】
『買い遅れる時は、唯々買い場を待つべし』
それでは、来週もまた会員様の喜びの声が聞けることを楽しみにしています。
執筆:加藤あきら
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