10倍を4銘柄出した分析法

鬣部分がマフラーになっている猫のロシアンブルー
10倍を4銘柄出した分析法
私は2024年10月末にコラムを書いてから、今まで4銘柄の10倍超えの銘柄と9倍超えの2銘柄、ほか大化け株200株以上をご紹介してきました。
適当に銘柄を選んでいるわけではなく、これは推論や数学(確率論、ベイズの定理など)を組み合わせて選定しています。
ふつうは、テクニカルやファンダメンタルズ(業績面)を見て選ぶと思いますが、私の分析法はかなり特殊であり、業界で使っている人は見かけたことがありません。
それがPxL法という奴です。
これは、フェルミ推定とベイズ定理と三表分析モデルを合わせた私の分析法です。
その中でもベースとなるフェルミ推定をきょうはご紹介します。
これは、物理学者エンリコ・フェルミが、原子爆弾の最初の実験で爆発のエネルギーを「自分が落とした紙片が爆風で何メートル飛ばされたか」だけから推定したという逸話に由来する手法です。
精密な計測機器なしに、手元の情報と論理だけで桁感を掴むという発想。
採用面接の定番問題に「シカゴにピアノ調律師は何人いるか」「マンホールの蓋はなぜ丸いか」などがありますが、本質は答えを当てることではなく、未知の数を既知の数の積に分解して妥当な範囲に絞り込む思考プロセスにあります。
そして自分の推定が実際の数字と「桁」で一致するかを照合する。
この照合プロセスこそがフェルミ推定の説得力を支える肝と言えるでしょう。
今日は二つの例題を通じて、フェルミ推定の使い方もご紹介します。
まずは投資から離れて、馴染みのある題材で。
【例題1:東京都が紙をデジタル化したら年間いくら浮くか】
これは私が大学生時代に就活していたとき、外資コンサルで実際に最終面接の一つ前のステップで出された問題です。
いきなりインタビューでこれを出してくるので準備なんてもちろんできません。
さて、この数字を出すにあたりまずは東京都職員の規模を押さえます。
知事部局、警視庁、東京消防庁、教育庁、公営企業を合わせるとざっと約16万人でしょう。
このうち日常的に紙を使う事務系の業務を行う層は約10万人と仮置きします。
次に、一人あたりの年間紙消費量を試算します。
一般的なオフィスワーカーは年間1万枚から1万5000枚と言われており、公的機関は紙ベースの慣行が残るため1万5000枚と置きます。
合計、年間15億枚の紙が使われている計算。
次に直接コストの積み上げに移ります。
A4コピー用紙は1枚あたり1円程度のため、紙代だけで15億円。
トナーやプリンタの減価償却、保守を含めた印刷コストは1枚あたり4円程度で、ここに60億円。
書庫スペースや管理人件費を含めた保管コストが約20億円。
都民向け通知の郵送費は、年間1億通×80円とすれば80億円。
直接コスト合計で約180億円が見えてきます。
次に間接コストである「書類を探す時間」を加えます。
オフィスワーカーは業務時間の約10%を書類捜索に費やすという調査があります。
事務職員5万人×年1800時間×10%×時給3000円で計算すると、年間270億円相当の時間が紙に紐づいている計算。
このうちデジタル化で削減できるのは半分程度として135億円。
直接コストと間接コストの合計で年間約300億円から400億円。
さて、東京都の令和8年度一般会計予算は約9兆円規模、都税収入は約7兆円規模。
紙関連の総コスト300億円から400億円は、一般会計予算の0.3%から0.5%に相当し、職員1人あたりに直すと年30万円から40万円の業務効率化余地。
時間換算では年100時間程度の削減に相当します。
オフィスのデジタル化で削減可能な業務時間としてリアルなレンジに収まり、推定として頑健と判断してよいでしょう。
ここからわかるのは「目に見えない」コストの大きさです。
紙代という直接費だけ見ていると年間15億円。
しかし全コストを積み上げて予算規模と比較すれば300億円から500億円、すなわち年間予算の数百分の一が紙に紐づいているという別物の景色が現れます。
数字を桁単位で正しく捉えられるかどうかが、投資判断における第一の関門なのです。
さて、次は実践編、例えば私がフィジカルAIに興味をもったとします。
その際、まずは同テーマ市場規模を計算するのが私のやりかたです。
実際にケース問答でも、市場規模を計算する問題は超ベタです。
フィジカルAIとは、AIが物理環境を認識し判断・行動する技術全般を指します。
ヒューマノイドロボット、産業用ロボット、自動運転車、自律型ドローン、自動搬送機(AGV/AMR)、スマート建機など、AIで動く物理デバイスがこのカテゴリーに含まれる。
5月12日に経営統合を発表した日本精工(6471)[プライム]とNTN(6472)[プライム]の市井明俊社長と鵜飼英一社長は「次の時代はロボットがくる」と語り、「フィジカルAIのような機械が増えるほど精密な回転を支える部品の価値は高まる」と強調しました。
業界の方向感を象徴する発言ではないでしょうか。
ここからセグメント別にボトムアップで世界市場規模を組み立てます。
まずは産業用ロボット(AI搭載分)。
世界人口は約80億人、労働力人口がその半分で40億人、製造業従事者がその1割で4億人と置きます。
そのうちロボットで代替可能な反復作業従事者を5%とすると2000万人。
ロボット1台で平均2人分の作業を代替するとすれば、1000万台が理論的なストック需要。
2025年時点の実装率を10%と仮置きすれば、現実のストックは100万台。
耐用年数7年、年間出荷は更新と新規でストックの15%として15万台。
産業用ロボット1台あたりの平均価格を1300万円と置くと、産業用ロボット世界市場(AI搭載分)は約2兆円。
次に自動運転関連コンポーネント。
世界の新車年間販売台数は約8000万台。
そのうち部分自動運転以上のAI機能搭載車を5割の4000万台と置きます。
1台あたりAI関連コンポーネントの単価を10万円とすれば、自動運転関連市場は約4兆円。
次に物流倉庫の自動化(AGV/AMR)。
世界の物流倉庫拠点を50万件と置き、ロボット導入率10%で5万件。
1拠点あたり50台、世界ストック250万台。
年間置換率20%で出荷50万台、1台200万円とすれば市場規模は約1兆円。
次に建機・農機のAI化。(IoT)
世界の建機・農機の年間出荷を300万台と置き、AI機能搭載比率を30%とすれば90万台。
1台あたりAI機能分のプレミアムを150万円とすると約1兆4000億円。
次にその他のセグメント。
協働ロボット、自律型ドローン(AI搭載分)、サービスロボット(清掃・配膳・介護)、スマート工場機器(AI制御の検査装置やセンサー)を合計して約2兆5000億円と置きます。
最後、合計。
産業用2兆円、自動運転4兆円、物流自動化1兆円、建機・農機1.4兆円、その他2.5兆円。
ボトムアップ合計、世界フィジカルAI市場の規模は約11兆円と推定されます。
ステップ7、ここで実数値との照合に進みます。
各種調査会社の集計による2025年の世界フィジカルAI市場規模は約816億ドル、足元のドル円156円で換算すれば約12兆7000億円。
私が仮置きの積み上げだけで弾き出した11兆円と、実集計値12兆7000億円は誤差15%以内で同じ桁。
異なる経路で組み立てた推定値が実数と桁で一致したことが、推定の頑健性を物語っていると見てよいでしょう。
さて、日本市場と2030年予測はどうなるでしょう。
日本は産業用ロボットの世界生産シェアが約45%と圧倒的で、ベアリングや精密減速機など部品でも世界トップシェア。
一方でヒューマノイドや自動運転では米国や中国に後追いされており、フィジカルAI全体での日本シェアは15%から20%程度。
世界12.7兆円×17%で日本2025年は約2.2兆円。
世界市場が年率25%で拡大し2030年に約3倍の40兆円に達すると仮置きすれば、日本市場は5兆円から7兆円のレンジ。
ここから関連銘柄を眺めると景色が変わります。
産業用ロボット世界首位のファナック(6954)[プライム]、サーボモーターと協働ロボットの安川電機(6506)[プライム]、直動案内機器のTHK(6481)[プライム]、減速機のハーモニック・ドライブ・システムズ(6324)[プライム]、センサーのキーエンス(6861)[プライム]と村田製作所(6981)[プライム]、ヒューマノイド研究を続ける川崎重工業(7012)[プライム]。
これらが手分けして5兆円規模の市場を取りに行く構図。
各社のフィジカルAI関連売上が現状どの程度で、市場拡大時にどこまで伸びる余地があるか。
5兆円という「桁」を頭に入れて個別銘柄を見るか、漠然と「ロボットは伸びるらしい」と見るかで、投資判断の解像度がまったく変わってきます。
【締め】
フェルミ推定の本質は、論理的な仮置きを積み上げた推定値が、実数値と桁で一致するかを検証することにあります。
東京都の紙コスト300億から500億円は一般会計予算9兆円の0.3%から0.5%、ボトムアップで積み上げた世界フィジカルAI市場11兆円は実集計値12.7兆円と誤差15%以内。
仮置きの積み上げと実数の照合という二段構えで、初めて「数字に裏打ちされた仮説」が立ち上がります。
決算ピークが続く今、目の前の業績数字だけでなく、その先にある市場の桁を意識して銘柄を眺めていきたい局面です。
株価10倍が狙えると緻密に分析したのは、【社長大石の大仕掛け銘柄~密約~(****)】です。
昨日も書いたように、いまは第2のキオクシアを探せゲームが始まっており、キオクシア大化けルートで次の高騰が期待できる銘柄を知っている社長大石の銘柄を買うべき。
本日の処方銘柄
四季報パック第67弾
セプテーニ・ホールディングス(4293)
[メモリテスト]
アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(6085)
[金策がんばれ]
イノバセル(504A)
[細胞治療ベンチャー]
社長大石の大仕掛け銘柄~密約~(****)
それでは本日もお大事にどうぞ^^
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■ マサトがご紹介した銘柄の動向
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【殿堂入り】
◇イオレ(2334)506円→9900円(+1856.52%UP)
ご紹介から株価19倍超え、約20倍となったマサト銘柄。
分割しましたがピーク時の人気を取り戻すのは難しい。
9月初旬に株式分割が来ると思ったんですが1カ月ずれましたね。
◇リベルタ(4935)120円→1320円(+1000.00%UP)
ご紹介から短期11倍のマサト銘柄。
こちらも殿堂入り。今からの高値掴みはNG。
東証スタンダード市場&出来高増減等を見ながら選定。
◇東洋エンジ(6330)739円→8760円(+1085.38%UP)HOT!!
ご紹介から1年以内に株価11.85倍となりました。
マサトのテンバガー3兄弟。
安く仕込めた方はおめでとうございます!!
◇岡本硝子(7746)160円→1638円(+902.37%UP)HOT!!
今年2発目のマサトテンバガー銘柄。
1年以内に株価10倍超えとなりました。
早仕込みできた方はおめでとうございます!
【ホットな奴】
◇テラプローブ(6627)2819円→13470円(+377.83%UP)NEW!!
高値更新!株価4.78倍!
半導体やAI関連の上昇に連れ高かと思われる。
ちょっと上がり過ぎな銘柄には注意です。
◇SUMCO(3436)1102円→3859円(+250.18%UP)NEW!!
高値更新!株価3.50倍!
これは決算サプライズか。
決算プレイは丁半博打なのでやらないように。
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■ 単発スポット銘柄等の回診
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★あすなろプライム銘柄(****)
昨日の利食いで、2026年は完全に勝率100%。
17銘柄全て利確という結果となりました。
あすなろプライム会員の皆様は誠におめでとうございます。
ぶっちゃけお困りの方は、あすなろプライム会員入っとけばいいと思います。
★【緊急】電撃先出し即時公開銘柄【国策編】(****)
昨日決算で本日第1利確ポイント達成。
ご参加の方はおめでとうございます☆彡
★【緊急即時公開】利益マシマシ濃厚銘柄(****)
こちらも高値更新で第2利確ポイントクリヤァ。
そろそろ大化け相場入りで楽しみな展開。
★TOB一撃急騰期待銘柄(****)
はい、今日も売れてます。
とにかく「買う」以外の選択肢はありません。
★社長大石の大仕掛け銘柄~密約~(****)
ついに社長大石銘柄の新作が発表されました。
さっそく、多くの方がバンバン申しこまれています。
売り切れとなる前に、参加枠だけは確保を!!!
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