株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 資産運用業協会 第011-1393

(一社) 人工知能学会:18801(公社)日本証券アナリスト協会:01159

あすなろ投資顧問

2026-07-07 07:00:00

本日の厳選株

年初来高値を更新した上昇株

ユキグニファクトリー(1375)

スーパーの野菜売り場で、まいたけは名脇役のような存在だ。だが、その裏側には工場のような生産設備と品種改良の技術が詰まっている。ユキグニファクトリーは、まいたけを軸にエリンギやぶなしめじまで、きのこを工業的に育てて売る専業メーカーである。旧社名は雪国まいたけ。まいたけ市場では長年、寡占に近い強さを誇ってきた。近年は独自ブランドで店頭シェアを押し上げ、まいたけの認知機能への効果を研究するなど、健康軸でも攻める。さらに、きのこを原料にした代替肉という新しい種もまいた。地味な食材の裏で、静かに事業の幅を広げてきた会社だ。

今期の数字は、正直に受け止めたい。会社計画は営業利益4.1%減、純利益14.1%減、そして配当も23円から20円へ減配。増収ながら減益減配という、やや厳しい見通しだ。ここで注意がいる。前期の純利益はほぼ倍増したが、これは前々期に計上した減損損失の反動が大きく、実力の急拡大ではない。本業の稼ぎを映すコア営業利益で見ると、前期は7%増、今期は4%程度の減益にとどまる。加えてこの会社の会計は、生育中のきのこを時価評価する国際基準を採るため、見かけの利益が年ごとに振れやすい。派手な増減益に惑わされず、コアの実力で捉える必要がある。

株価は、業績の慎重な見通しとは裏腹に力強い。7月3日には一時1165円をつけ、年初来高値を更新した。5日線から200日線まで平均線はすべて上向き、株価もその上を走る上昇配列だ。翌営業日は小幅に反落したが、上昇基調は崩れていない。25日線は約1093円で、株価はそこから5%ほど上にある。もっとも、PER18.1倍、PBR3.11倍という評価は、資産や目先の利益から見れば割安とは言い難い。市場は代替肉や機能性食品という将来の芽を先に買っている。減益減配の今期を、成長への種まき期間と見るか。株価の勢いと業績の慎重さ、どちらを重く見るかを見極めたい局面である。

※PER・PBR・配当利回り等は執筆時の株価です




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