株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2017-02-10 17:00:00

中屋の明日への布石

中屋の明日への布石 「 アメリカ工場の難しさ 」

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本日の相場もお疲れ様でした。

日米首脳会談を控え、トランプ大統領が日本の新幹線を評価したとの報道が巡り、

鉄道関連が今日は人気を集めましたが、浮かれてばかりいる訳にはいきません。

関連銘柄で動いたJR東海の子会社である日本車輌(7102)を例に復習です。

同社は思惑が広がり、寄付きから前日比で17%高と大幅高スタートとなりましたが、

過去にはアメリカの鉄道事業で苦汁を味わっています。

【蹉跌】
同社は2012年にカリフォルニア州などを含む3州向けの車両130両の受注に成功し、

総額1,500億円も期待され、当時の連結売上高が800億円台であった同社にとっては

まさにビッグプロジェクトでした。

受注の決め手と言われたのが受注直前に完成したイリノイ州の工場と言われております。

2009年2月に成立した米国の景気対策法では、公共事業などに自国の製品供給を義務付けており、

このバイアメリカン法を満たす受注先として日本車輌が選定されたと言われました。

結果として、現地で雇用した従業員の質の問題もあり、納期が遅れ2104年度の業績は赤字転落となっております。

【しかも】
今年2017年9月までに車両の完成の必要がある模様ですが、日本車両の設計した車両は

連邦基準の安全性をクリアできていない現状が続いており、本日同社に確認しましたが、

今現在、車両の製造には取り掛かれていない状況の模様です。

安全基準のクリアに関しては技術的な問題にせよ、

アメリカ国内における工場展開の難しさの一面をうかがい知る話と言えますね。

【果たして】
日本政府とトヨタなどのメーカーが既に話し合った上での首相の渡米と思いますが、

日米首脳会談の内容と、週明けの自動車セクターの反応に注目が集まります。



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