中小型株が花開く裏で大型株の始動は?
本日はメジャーSQで先物・オプションの特別清算値が割り出されるのですが、先物清算値は19434.30円(推計値)で新たな相場がスタートしたことになります。
SQ当日は朝方の気配値がストップ安のところで表示されてたりするので、慌てて問い合わせいただくケースがあります。
これは3月・6月・9月・12月の第2金曜日と決まっています。
特に副業で株取引をしている方は1日の中で限られた時間しか市況を確認できないと思いますので、朝方の気配値で誤って指値入れたりしないようにしてください。
さて、表題にある大型株の始動についてですが、今回のSQ値を基準としてこれを上回っている場合の市場は強気、これを下回ると市場は弱気に傾きやすいということを覚えておくとよいかもしれません。
来週はイベント目白押しですし、市場が荒れることも想定には入れておかなくてはなりません。特に米国の予算教書がどのように提出が実施されるかに注目です。
ただ、トランプ政権は人事に紛糾しており、正式な予算など組める状況では無さそうですが。。。
目下、為替市場では米FOMCの3月利上げに向かって着々と織り込みが進んでいますが、これと同じ15日には米国債務上限引き上げ問題の期限を迎えます。
その他にも、国内では日銀の金融政策決定会合があり、オランダでは英国のEU離脱に端を発した反EUの流れ加速が懸念される議会選挙があります。
いずれも話がこじれるとマーケットに影響を及ぼす懸念がありますが、戦々恐々と固唾を呑んで見守る東京市場の様子を見れば明らかでしょう。
日本のマーケットは昨年のリスクイベントでも散々に振り回されたトラウマがあるので、どうしても楽観的になれない投資家心理が働いています。
そのような中で、ジャスダック平均が20連騰で歴史的快挙を達成した通り、そこまで地合いは悪化していないように思われます。
本日の後場の注目株にも取り上げられていますが、JASDAQに上場するナ・デックス(7435)は地方を地盤とする自動車向けレーザー加工機を手がける機械商社で、時価総額50億円程度ですが今週大きく買われました。
同社は溶接機器の製造も行っているのですが、競合の大手OBARAグループ(6877)は株価の推移では後塵を拝するかたちとなっています。こちらの時価総額は1000億円強の中型株の部類です。
これを見る限りでは中型・大型株よりは小型株に軍配が上がっていますね。
東証2部ではこれまた自動車部品製造のイクヨ(7273)が気を吐く動きで、同社の時価総額は20億円強と上場企業の中でも小型株の最たるものです。
同様に自動車部品を製造するファルテック(7215)は東証1部に属していますが、時価総額は100億円強に過ぎません。
まさに市場が薄商いとなった今週は、少ない資金で値が動く中小型株に物色資金が向かったと言えます。
大きな動きがあったものは新製品「Nintendoスイッチ」をリリースした任天堂(7974)と、関連の深いメガチップス(6875)くらいでしょう。
そして、中小型株が暴れる時に忘れてはならないのは社長の大石も大好きなゲーム株。
アクセルマーク(3624)とモブキャスト(3664)は明暗分かれる対照的な動きとなりましたが、
競馬ゲームのダビスタ人気が再燃したドリコム(3793)や国民的人気アイドルとなった乃木坂46のゲーム「乃木恋」の課金収入が伸びているグリー(3632)などの動きをみると百花繚乱といってもよいかもしれません。
ゲーム業界は家庭用・携帯用の「時間消費ビジネス」の競争激化が進む中で、ユーザーを惹きつけるコンテンツ開発に火花を散らしていますが、
そこにVR/AR技術も加わって新展開を迎えつつあります。
今後は2015年に米CES(家電見本市)で披露されたマイクロソフト社の「ホロレンズ」技術を応用して、コナミHD(9766)が手がける野球ゲームの「パワプロ」などを遊べる日が来るのかもしれませんね。
来週はこれまでの市場の物色がシフトする可能性があるかと思います。風向きの変化には機敏に対応していきたいですね。
【 相 場 の 格 言 】
『鬼より怖い一文新値』
それでは、また会員様の喜びの声が聞けることを楽しみにしています。
執筆:加藤あきら
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