資産バブルがやってくる
昨日と打って変わり、日経平均もマイナス100円を切り返してプラスで引けたことは力強い動きとみてよいのではないでしょうか。
正直のところリスクイベントで警戒していた先週のSQ値19434円を割り込むこともなく反転したことには大きな意味合いがあります。
特に寄与度上位のものから見ていくと、
ソフトバンク(9984)
ファナック(6954)
KDDI(9433)
アドバンテスト(6857)
小松製作所(6301)
と続いています。
この面々、どこかで見たことがある・・・
そう、トランプ大統領誕生後の相場をけん引したラインナップに近いですね。
じゃあ、中小型株は・・・
ヤマシンフィルタ(6240)、やっぱり上がってます。
その一方で、米国金利引き上げは予想通りながら、市場の注目していた今年の利上げペースは緩やかなものと示唆されたことで、
主役の一角である金融株は取り残されるかたちとなりました。
業種別騰落では銀行・保険がワンツーフィニッシュを決めています。
米当局の金融引き締め姿勢が先延ばしになったと受け止められた米国では株高・原油高のリスク資産はもちろん、
同時に安全資産と思われた債券も大きく買われてマーケットの教科書からは外れた動きとなりました。
今、過剰なほどに溢れかえっているマネーが行き先を求めて、リスクの度合い関係なく買われている可能性があり、
債券市場のバブルが漏れ出てきていると考えることもできます。
予定ではそろそろトランプ政権下での「予算教書」が出てくる時期にあたり、金融規制緩和の方向性も実現に向かって動き出す可能性があります。
リスクオンムードが広がる裏で次第にバブルの姿が形作られていると言えるのではないでしょうか。
乗るか反るかは人それぞれかと思いますが、米国債券市場の動きには引き続き注目しておいた方がよさそうです。
【 相 場 の 格 言 】
『分散投資は無知に対するヘッジだ。
自分で何をやっているかわかっているものにとって、分散投資はほとんど意味がない。』
(byウォーレン・バフェット)
それでは、また会員様の喜びの声が聞けることを楽しみにしています。
執筆:加藤あきら
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