ひたすら押し目買いが報われる相場
連休明けの東京市場は軟調スタートでしたが、切り返す動きが出てきたおかげで
結果、底堅い展開となりました。
特徴的なのは、サイバーエージェント(4751)などが高値更新しているように
現在は内需銘柄に再び脚光が集まっています。
ネットサービスのノウハウを持つIT企業ですが、
スマホアプリによる家計簿・資産管理など様々なサービスを提供する『フィンテック』分野に進出して事業領域を拡大中です。
どうやら市場の手垢がついていない材料期待で物色の矛先を探しているようですが、
私の監視銘柄の中では、システム情報(3677)やオプティム(3694)、ミロク情報サービス(9928)、TIS(3626)などのシステム会社に値動きが出てきた印象で、
上記のサイバーエージェントに追随するように、事業領域を広げている企業が市場から好まれる可能性があります。
本日のBloomBerg記事でも米アップル社がAR(拡張現実)分野に注力し、次世代の電子機器市場として最有力に位置づけるというようなことが出ていました。
これまでのAR機能をiPhoneに搭載するというような話ではなく、グーグル社の「グーグル・グラス」やマイクロソフト社の「ホロレンズ」に対抗しうるデバイス開発に乗り出したということになります。
つまり、本来の競争力の源泉でもあったパソコンや携帯電話ではなく、次の電子機器デバイス開発に活路を見出したことになります。
市場が求めているのはこうした“変化”を積極推進する企業であって、決算材料などで一時的に嫌気されたとしても
投資家がきちんと返ってくる様子を示しています。
市場の膠着感が続いて我慢比べのような地合いとなっていますが、個人投資家の強みは時間に縛られないことです。
時間を味方につけて押し目買いを拾ってきた投資家こそが、今の相場で利益を得ていることを裏付けていますね。
【 相 場 の 格 言 】
『銘柄貧乏に気をつけよ』
それでは、また会員様の喜びの声が聞けることを楽しみにしています。
執筆:加藤あきら
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