平時と有事の投資家心理
昨日の当コラムで押し目買いと言ってたら、早速本日下げ相場がやってきました。
まさに悲観一色。。。(苦笑)
昨晩の米国市場で、NYダウは237ドル安と為替は112円割れという円高で
返ってきた東京市場は値下がり銘柄が9割を超える全面安の状況でした。
最大の要因は、米国金融規制緩和の実現性に疑問符がついたことで、
与党の共和党内でも足並みが揃わないと実際難しいのが現状です。
それを顕著に表したのが昨晩の米ゴールドマン・サックスや米バンク・オブ・アメリカの下げ幅だと思いますが、
東京市場でもTOPIXコア30を構成する三菱UFJ(8306)、東京海上HD(8766)、野村HD(8604)が大幅に水準を切り下げました。
今後のマーケットの温度感を測るには金融株の値動きに注目しておく必要がありそうです。
日経平均は辛うじて19000円を保つことができましたが、日銀のETF買いが相場を下支えしたのかどうかは怪しいところです。
値ごろ感からの押し目買いが入ったようですが、後場には先物が主導で下げ幅を拡大しました。
実際に数少ない値上がり銘柄を見ると、3月期末の配当取りの動きが出ています。
中でも、TDCソフト(4687)は好業績で上方修正期待を残しながら、配当利回りも2%超えで優等生銘柄と言えます。
一部の銘柄を除いて全面安の背景にあるのは投資家心理の悪化ですが、
同じ時間帯で取引がなされていた新興アジア株と比べても騰落率で負けているのは
リスク管理の高さゆえなのでしょうか。
あるニュースでは北朝鮮のミサイル発射が投資家心理に悪影響と出ています。
為替も円高へと報じられてましたが、ミサイル発射する前から円高の水準は変わってませんでした。完全に後付けですよね。
お隣の韓国では併せて大統領罷免のニュースが出ているにもかかわらず、大した影響は感じられません。
日本市場は日銀の買い支えもあってボラティリティが縮小していることに慣れてしまっているので、
ちょっとした動揺が波及しやすいのかもしれません。
平時は強気で有事は弱気。
日本人の横に倣えの姿勢はどれだけ市場が発達しても新興国のボラティリティと変わらないのかもしれません。
日経やTOPIX、新興市場も安値引けとなりましたが、明日はせめて反動高という展開に期待したいところです。
昔から言われていることですが、“戦争は買い”です。
有事の時こそ強気で臨みましょう。
【 相 場 の 格 言 】
『最大の敵は売り方ではなく、握力の弱い買い方』
それでは、また会員様の喜びの声が聞けることを楽しみにしています。
執筆:加藤あきら
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