株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2017-03-25 09:00:00

元外資系金融マンのこぼれ話し

ボロ株の行方が気になる3月相場

今週もお取り組みお疲れ様でした。

先週から今週にかけて、特にこの3連休明けは市場の景色が様変わりしたので、相場の地合いが気になって休日が落ち着かない。。。

そんな投資家の方もいらっしゃるかもしれません。実は私もその1人だったりします。(笑)

休日などにせっかく時間を割いて本を読んだり、相場を研究したりしてみても、いざ実戦となると自分の欲や恐怖心との戦いになります。

それは知識や技術を勉強で得るのと、相場に立ち向かう上で必要となる部分は全く別次元の話ということなんです。

よく会員様の問い合わせの中で激しい値動きを求る方がいらっしゃるのですが、
値動きが激しい銘柄というのはどちらかというと理屈よりもその銘柄の参加者の心理状態で株価が動きます。

まさに熱狂の渦にある銘柄ですが、そんなマネーゲームに適している銘柄というのは
確かにあります。特にこの時期には。

いわゆる“ボロ株”と呼ばれるものです。

3月は企業決算期末ということもあり、制度上の理由でもいろいろ思惑を呼び込みやすい月なのです。

会社四季報や日経会社情報を読んでいる投資家の方は多いかと思います。

実はこれがすごく画期的な読み物であることに気付いていない方も多いのではないでしょうか。

ちなみに東洋経済新報社の「会社四季報」は創刊1936年で、なんとその歴史は戦前にまでさかのぼります。

上場企業の約3600社におよぶ企業を四半期に1度、リサーチして情報を更新して、1冊の本にまとめるというのは正気の沙汰ではありません。(笑)

まさに日本が世界に誇る“オタク”の世界です。

資本市場が先に発達した海外を探しても、これほど精緻に市場の機微を伝える本など存在しません。あるとすれば主要な企業100社や500社をピックアップして紹介する程度です。

こう考えると改めて四季報のスゴさが感じられますね。

そんな四季報の最新刊、後ろの方のページ。

おまけのように付いてますが、実はけっこう役に立ちます。

紙幅を割いて“ボロ株”を一覧にまとめたページがあるのはご存知ですか?

そこには「上場廃止の猶予期間入り銘柄」や「監理銘柄」などが一覧で表記されています。

少し覗いてみると

やまねメディカル(2144)…債務超過

フォーサイド(2330)…業績基準

アクサスHD(3536)…実質的存続性の喪失

倉庫精練(3578)…上場維持に要する時価総額

ジオネクスト(3777)…業績基準

児玉化学(4222)…債務超過

ガーラ(4777)…業績基準

郷鉄工所(6397)…債務超過

ソルガムHD(6636)…業績基準

シャープ(6753)…債務超過

フード・プラネット(7853)…債務超過、上場維持に要する時価総額、実質的存続性の喪失

太洋物産(9941)…債務超過

こうして見ると、錚々たる顔ぶれですね。
特にフード・プラネットは三冠王という不名誉なタイトルを与えられてしまっています。

ただし、こういう株こそ上場廃止を免れそうだという思惑で急騰しやすい株だったりするわけですから、まさにギャンブルですね。(笑)

この戦列に加わりそうなのが、今世間でも取り沙汰されている東芝(6502)です。

昨日は上場廃止前にファンドが大量に株を買い集め、アクティビストとして配当要求や合理化を求めるというような思惑から買いが殺到しました。

どうやら大量保有報告書の提出者の中に「エフィッシモキャピタルマネジメント」という旧村上ファンド出身者が設立した投資ファンドが登場し、保有比率を11.54%で買い集めていたことが材料になった模様です。

上場廃止をめぐる攻防と投資家の思惑が巡る3月相場をいよいよ大詰めとなってきました。

株価急騰の背景には様々な駆け引きが繰り広げられていますから、くれぐれも思惑株の参戦にはそれなりの覚悟をもって臨んでいただきたいと思います。


【 相 場 の 格 言 】
『自信ある自己流は確信なき正統派に勝る』


それでは、また会員様の喜びの声が聞けることを楽しみにしています。


執筆:加藤あきら

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