リスク許容度を測るために銀行株の動きに注目
週末のコラムに書いたからというわけではないと思いますが、
休日明けの相場はやはり地合いが悪化してしまいましたね。
短期トレーダーの方はともかく、スイングトレーダーにとっては
なんとも歯がゆい相場が続いています。
米国の調整地合いが継続する中で、市場の核となるテーマが不在である以上、物色の波及が持続しないという問題を抱えています。
これまでのところである程度利益確定した資金やIPO株投資で循環した資金は次の投資先を求めて宙に浮いている状態と言えます。
配当取りを意識した投資資金も今週の28日を境に一旦落ち着きを見せ、
中期以上の投資家にとっては押し目買い意欲も徐々に剥落して、我慢の時期が続いていることでしょう。
日銀ETF買いが下支えも相場の流れを変える神通力が通じなくなっていますので、反転のきっかけがどこに表れるかが焦点になってくるかと思います。
やはり温度感を測るには銀行株の動きに注目しておくのがよいかと考えています。
かねてより株式市場を見る前に米国債券市場の動きで市場動向を探りましょうということをお話ししておりましたが、日本の銀行勢はマイナス金利政策によって利ザヤが縮小して稼げなくなってしまいました。
その代わりと言ってはなんですが、こぞって収益の落ち込みを回避するために米国債などの外国債券投資を活発化させています。
米国の金融機関も債券トレーディング収入によって巨額の利益を計上しておりますが、本邦の銀行株もその相関が高まっていると言えます。
株価が下がっているので、押し目買いを入れたい投資家の方も多いからか、相場反転のタイミングを聞かれる機会が多いので、目安としては銀行株の反発を確認してからということになります。
グローバルの様々な市場まではチェックしてられないよという方は簡易的にこれを参考にしてもらえるとタイミングを計りやすいかもしれません。
銘柄の中にはテクニカル的に株価が底入れしたと思われる個別株もちらほら出始めています。
まだ、追随する投資家が不在ですので、まだ揉み合いが必要になるかもしれませんが、試し買いから入っていける銘柄もご紹介しておこうかと思います。
リアルワールド(3691)…週足ストキャスティクス好転、日足MACD好転
システナ(2317)…一目均衡表の三役好転、配当落ち後が狙い目
ザインエレクトロニクス(6769)…日足MACDゴールデンクロス
【 相 場 の 格 言 】
『半値戻しは全値戻し』
それでは、また会員様の喜びの声が聞けることを楽しみにしています。
執筆:加藤あきら
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