春先のテーマ株が動き出す
昨日の当コラムでは上昇幅に物足りなさがあると書いておりましたが、
本日は配当落ち分をふまえると地合いは確実に好転してきたことが
伺える内容でした。
昨晩の米国市場では良好な経済指標やFRB当局者発言などがあって、
最近続いていたドル売りにも一服感が出てきたようでした。
そろそろ市場も悪材料よりは好材料に目を向けたいところだと思いますが、今日の物色動向をざっと総覧しますと「テーマ株が動き出した」ように思います。
昨日世界のニュースで気になった記事を見つけたのですが、
米国の天才実業家イーロンマスク氏が新たに「ニューラルリンク社」を
スタートアップさせたそうです。
彼は交通渋滞にうんざりしてトンネル掘削会社の「ボーリング・カンパニー社」を立ち上げたり、超高速列車走行を実現するための「ハイパーループ社」を企業した変人です。(笑)
さらにすごいことに、電気自動車、自動運転車を開発する「テスラ・モーターズ社」や民間のロケットで宇宙輸送を実現するための「スペースX社」、太陽光発電事業の「ソーラーシティ社」など異なる産業で次々にベンチャーを立ち上げています。
私たちの生活にも浸透している電子金融決済会社の「ペイパル社」も彼が創業した「X.com社」が母体となっています。
そんなイーロンマスク氏が今回起業した「ニューラルリンク社」では人間の脳とAIコンピュータを小型の埋め込み式電極で接続する手法について研究するそうです。
これによって可能になるとされるのは、パーキンソン病のような神経変性疾患の治療とか、脊髄損傷に苦しむ人々の義肢を制御するために役立てられたりするみたいです。
ここでもやはり最近話題の『AI』だったりとか、『医療革新』だったりという大きなテーマがからんでくるのは間違いないことを示しています。
株式市場でもAI関連のメタップス(6172)やテクノスジャパン(3666)、
データセクション(3905)、日本サード・パーティ(2488)やAKIBAホールディングス(6840)など調整底値から息を吹き返した銘柄たちがまさに百花繚乱の様相です。
また、テーマ株と言えば、昨日ニュースになった理化学研究所チームが【世界初】の手術を実施したことが話題となりました。
内容は「加齢黄斑変性」という目の病気の患者に、他人のiPS細胞で網膜の細胞を作製して移植する手術が実現したということで、
関連本命と目されるリプロセル(4978)やヘリオス(4593)、再生医療ベンチャーのジャパン・ティッシュ(7774)などが買われる場面が見られています。
昨年の春先の記憶も思い起こされる今日この頃、再びテーマ株が咲き乱れる可能性にも期待したいですね。
【 相 場 の 格 言 】
『上がれば下がり下がれば上がるが株、
儲けは日柄と幅と主役の見極めにあり 』
それでは、また会員様の喜びの声が聞けることを楽しみにしています。
執筆:加藤あきら
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