今こそルールという殻を破る時
先日コラムで例年と異なる4月相場の様相についてふれましたが、今年はこれまでと違った切り口が求められる年なのかもしれません。
相場で勝ち続ける方法は2つあります。
1.自分の得意な時だけ勝負する。
2.柔軟に自分のやり方を変えて相場の動向に合わせる。
勝ち組投資家と言われる有名な投資家もたくさん生み出してきた株式市場でありますが、その勝ち方は千差万別です。
つまり、決まった勝ち方というのは存在しません。
戦争でも勝てば官軍、負ければ賊軍とのことわざがありますが、勝ってる人が正しいということになります。
だからこそ、市場環境が良い時だけ、得意なチャートパターンの時だけ取り組むというのが選択肢として非常に有効ではあるのですが、思いがけず市場が下落してしまったという場合は機能しませんよね。
そんな時こそ大胆に『やり方を変える』というのが案外うまくいったりするものです。
億越えトレーダーで名を馳せたB.N.F氏も市場動向に合わせて柔軟にトレード手法を変化させています。
どれだけ上手いトレーダーの方でも永遠に利益を積み上げていけるわけではありません。
儲けて、損して、倍儲けて資産を積み上げた方ばかりです。
かの有名なウォーレン・バフェット氏も同様です。
時期的には来週から日本株の決算シーズンに入ってきます。
否が応にも企業業績に目を向けなくてはいけませんから、リスクの次にまたリスクのような相場もまもなく終焉を迎えます。
ここぞとばかりに悲観論を持ち出してテレビ出演しているエコノミストや朝鮮騒乱を喚き散らすコメンテーターも視聴者の共感を得ようと必死だとは思いますが、事実に直面する時は必ず訪れます。
実際に相場を張る投資家の方がよほど市場がもたらす現実を直視しているはずです。
自分で取り上げた銘柄ですが、軍需関連の細谷火工(4274)や豊和工業(6203)も一旦熱狂が冷めてしまえば現実とのギャップで急落します。
株価の動きにだけとらわれ過ぎて事実を忘れてしまうのは、オランダのチューリップ・バブルから何百年たった今も変わりません。
ですから、“ココロは熱く、頭は冷静に”です。
地政学リスクも、英国のEU離脱も、米国経済のゆくえも心配な点は昨年も今年も変わっていません。
変わったのはリスクに対する投資家の見方だけです。
こうした思惑で形成された株価は元のサヤに戻っていくのはトランプ・ラリーも同様かもしれません。
今回はある意味良い調整局面と捉えて菱洋エレクトロ(8068)はじめトレンド転換点を狙っていける時機が来ていると思います。
今週はIMFが日本のGDP伸び率の上方修正を発表したり、世界経済成長見通しを3.5%に引き上げるなどしましたよね。
好悪材料が飛び交っている今こそ、企業のファンダメンタルズや成長可能性に目を向ける投資家が必要とされる時期にあるのではないでしょうか。
値ごろ感からリバウンド狙いで投資した株が、思わぬ新規材料で想像もできないほどの利益につながるのが株式投資の魅力でもあります。
大きな変革の可能性を秘めた材料株、テーマ株、その中から選りすぐりの期待株をいよいよ来週【加藤会員銘柄】で全力公開していきたいと思います。
【 相 場 の 格 言 】
『賢者は考えを変えるが、愚者は決して変えないものだ。』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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