コンプライアンスの観点から銘柄を見る
私はあすなろ投資顧問でコンプライアンスを担当している者です。
今回ゴールデンウィーク特別コラムとしてコンプラからも何か出してくれと
定例会議で言われましてここに記しております。
とは言え、私が最近盛り上がっている銘柄はこれだとか書くより
それは加藤をはじめとしたあすなろアナリスト陣に聞いた方がよろしいでしょう。
よって私は
・あすなろ投資顧問で取組んでいるコンプライアンス体制について
・コンプライアンス意識が高いと思われる銘柄について
これらを取り上げたいと思います。
まず「コンプライアンス体制」について。
弊社では年度の期初に「コンプライアンスプログラム」を策定し、
それに沿ってコンプライアンス研修を行っております。
例えば今月行われる研修は「検査マニュアルについて」となっております。
各お題について予習・復習しあらゆるリスクの未然防止に努めることがわれわれの
使命と言ってもいいでしょう。
例えば、嘘ついてないかとか、誤解させていないかとか当たり前のことを学びます。
しかし、馬鹿には出来ないものでこれらを遵守することが投資者保護につながり、会員様との関係もより良い方向に築くことができます。
我々あすなろスタッフはサイトにも掲示している「あすなろマインド」をモットーとし
引き続きより良いサービスを提供していく所存であります。
さて堅苦しい話はこれぐらいにして、次のお題「コンプライアンス意識が問われる事例について」を。
まずは東芝ですね。
不適切会計が取りざたされてから結構な月日が経ちますが、未だに未解決状態と言えます。
これがベンチャー企業でしたら当の昔に上場廃止の沙汰が下るのでしょうが、大企業、
圧倒的な従業員数故に「忖度」が働いているのでしょうか。
とにもかくにも上場企業が監査法人の適正意見なしで決算を通過したことに違和感しかありません。
そしてコンプライアンス問題後立ち直った企業としてはオリンパスが挙げられます。
長きにわたる損失を「飛ばし」という簿外債務により隠し続けた粉飾決算事件がありました。
株価は急落し、事件発覚前後の2500円付近からわずかな期間で424円の安値をつけました。
その後の株価V字回復は医療事業が牽引していることもありますが、コンプライアンス推進体制を確立したこともかかわっているでしょう。
その他にも旭化成や東洋ゴムなども問題を起こしましたが、安易に下がったら買いと思わずに、要点となる問題は何か、さらに不祥事をきっかけにリスクの洗い出しに成功する事例となるかを見極めて投資をしましょう。
最後までご拝読ありがとうございました。
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