利益確定売りの後の展開に期待する
昨日の決算発表企業は250社、本日は最近好調のソフトバンク(9984)や武田薬品(4502)、NTTデータ(9613)などの注目を含めて321社が発表予定となっております。
決算で上下に大きく振れるのは値動きを見る分には楽しいですが、利益を狙うとなると別の話になってきますね。
大きく窓を開けて上昇した銘柄には当然のように利益確定売りが入って陰線を引いたりしますが、まさに投資家が入れ替わる瞬間です。
本日だとミネベアミツミ(6479)が良い例だと思います。
期待がもてる内容と好材料発表でしたが、寄付に人気が集中してしまうために利益確定の格好の的になってしまいますね。
「噂で買って事実で売る」が示す通り、好材料は売りサイン。
今まで材料に飛びついてやられた経験をもつ方多いのではないでしょうか。
あまりにも移動平均線からかい離し過ぎると、短期筋だけでなく本来スイングや中期のトレーダーも利益確定に動きます。
材料発表前から仕込んで買値も低く余裕のある歴戦の強者たちですから、これまでじわじわ上昇してて突然大きく上っ放れしたら当然売ります。
そして、高値づかみして狼狽した投資家の投げを着実に拾ってるはずです。
なぜなら、利益確定売りをこなした後は大きな上昇可能性を秘めていることを知っているからです。
本来、中長期のバリュー投資家は企業のファンダメンタルズを徹底的に調べて、確信をもって買いエントリーを決断します。
ですから、市場の一時的な狼狽売りは好物なんですね。
個人的には決算相場に乗るのは規則的な株価の動きから外れるのであまり飛びついたりしないのですが、陰線を引いた押し目買いは有効だと思っています。
どうしても上値の重さが意識されやすい日本株の場合、高値づかみが一番の機会ロスを生み出してしまいます。
逆に好材料発表しながら需給要因で売りに押されている銘柄は将来のお宝株候補として狙っておいて損はないかなと思っているほどです。
今日の値下がり上位にも入ったイーレックス(9517)やワタベウェディング(4696)などを試し買いから入ってみると良いかもしれません。
【 相 場 の 格 言 】
『木は庭に植えず、山に植えよ』
庭に植えた木は、日々眺めるのでその成長が感じられないものですが、めったに行かない山に植えておけば、行ったころには予想外に成長しているものです。
相場も同じで、日々の上下に一喜一憂せず、しばらく忘れるくらいの余裕を持てという格言ですね。
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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