弱気派を一掃、日経平均大幅上昇
マクロ指標の改善もあって、本日は大型・中型・小型問わず全面高商状になりました。
日経平均は国内機関投資の買い流入も観測されており、とくに主力株が久しぶりに気を吐いた印象があります。
方向感に乏しい展開が続いた(?)日本株も久々の奮起に投資家の興奮が目に浮かぶようです。
やはり、本日の法人企業統計で企業の設備投資が当該期間における史上最高額となったことが国内機関投資家を動かした可能性があります。
先日のコラムでも投資家主体別売買動向を取り上げ、投資信託などが一貫した売り方に回っていたために上値を抑えてきた経緯がありますが、売り物が少なくなってきたのかもしれません。
今週はまだまだ国内外で重要経済指標が発表される予定ですので、警戒を怠ることはできませんが、日経平均20000円の大台突破は着実に近づいてきているようです。
背景にあるのは地合いの改善ですが、特段為替が円安に振れてきているわけでもない。外部環境のリスクが無くなったわけでもありません。
大型株優勢で中小型株の資金が移ってしまうと思いきや、全体的に堅調といえる状況でした。
そうなると、当然のように株式市場はバブル状態だと言われる専門家も登場してくるのですが、日本経済は果たしてバブルなのか?と聞いてみたくなります。
むしろ、いつ下がるのか、高値警戒感は大丈夫なのかと慎重な投資家心理の方が大勢を占めているのではないでしょうか。
4月の市場急変も脳裏に浮かびますし、もっと言うと昨年の市場暴落の記憶の残像が残っている方も多いかもしれません。
しかし、「市場のことは市場に聞け」との格言どおり、今の流れが市場の答えなのかもしれません。
よって、投資家が投資家たる所以はリスクを取りにいくかどうかです。
下がりきっているイーレックス(9517)のような銘柄にも、高値を追っているシーティーエス(4345)のような銘柄にもリスクはありますが、適正にリスク管理をしながら仕掛けていきましょう。
【 相 場 の 格 言 】
『市場はにわかにその大趨勢を変ずることなし』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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