日経平均20000円突破!で活気づく日本市場
日経平均の20000円突破!本日はまさにご祝儀相場のような状況でした。
主力株に資金が集中し、これまで堅調に上昇してきた中小型株には利益確定売りが相次いだ格好です。
株式指数を見比べてみますと、日経平均は1.60%高、TOPIXは1.63%高、マザーズは-0.38%安、ジャスダックは-0.04%安と如実に物色の内容を表しています。
昨日のコラムでもありましたように、企業の設備投資動向はよく景気の遅行指数として認識されていますが、企業経営者のマインドが遅れて良化してきたことを表しています。
企業の設備投資は、経営者が抱く自社の将来の業績予想や将来の経済環境の評価に依存しています。
2017年度の国内設備投資が前年度比13.7%増と急拡大したということは、企業経営者の将来の収益環境に対するマインドが好転した可能性が高いと言えます。
それに歩調を合わせるかのように企業の予想インフレ率も上昇しており、この指標は株価との連動性が高いことで有名です。
この予想インフレ率はこれまで低下基調(デフレ)だったものが平常時の水準まで戻ってきているところであり、日銀が掲げる物価目標2%には依然程遠い状況です。
つまり、まだまだ改善の余地があるということになります。
本日はこれまで低迷が続いてきた銀行株や自動車株、鉄鋼や海運株といった資源関連などの見直し買いが相場を主導しており、この戻りを試す動きと言えます。
引き続き仮想通貨関連も投資家の買いが継続していますが、賞味期限を考えると今回の上昇材料としては天井が近づいてきている可能性があります。
元々、仮想通貨としての機能として期待されたのは決済の利便化にあったと思われますが、現在はただの投機対象と化しています。
先般、改正資金決済法の施行でここから普及拡大していく期待が大きいのも海外では決済インフラとして導入が進んでいるところもあるからでしょう。
ただし、今はまだ通貨と呼べる段階になく、法的にも単なる「財産的価値」として位置づけられているので、金融商品でもありません。
みんなが価値があると思えばその価値が絶えず変動する「モノ」ですので、その本質的価値が認められるには今しばらくの時間が必要になると思います。
せっかく日経平均も大台乗せで市場全体が底上げされてきていますので、しっかりと今後上昇する価値のある銘柄を見極めて投資していきたいですね。
【 相 場 の 格 言 】
『一枚の紙にも裏表』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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