荒れ相場ながら個別物色意欲は旺盛か
米国の債券市場でも金利高となったほか、為替市場も円高進行が一旦落ち着いたことで足元の下振れ懸念が少し和らいだような相場でした。
日経平均も20000円を堅持しようと頑張ってましたが、14時頃からリスクイベント前のポジション調整なのか売り仕掛けなのか多少値崩れしてしまいましたね。
ただし、銀行株も多少動きが出てきており、全体の地合いは少しずつ良くなると思われますからあとはリスクイベントの通過待ちといったところでしょう。
本日もアップルのAIスピーカー「HomePod」発表を意識したスマートスピーカー関連が新テーマとして浮上していますね。
本命とされているオンキョー(6628)やアプリックス(3727)が続伸で大幅高しました。
たしかにアマゾンAI「アレクサ」を利用しているという点からは世界最先端ですので注目度が高まるのもうなづけます。ただし、過熱し過ぎじゃないかと思いますけど。
アップルがAIの「Siri」を搭載したホームポッド。先行するアマゾンのAI搭載スマートスピーカー「アマゾン・エコー」の独壇場になっている市場シェアにどこまで食い込めるか、あるいはそれを巻き返して凌駕していくのか。
AI分野で期待される企業はテーマの隆盛もあっていろいろ出てきましたが、本日トレンド上抜けのチェンジ(3962)は久しぶりのご紹介です。
かつてもてはやされたテクノスジャパン(3666)やブレインパッド(3655)、データセクション(3905)などは少し動きが重たいので敬遠・様子見が無難でしょう。手垢がついた銘柄は上値重いですからね。
ですが、今回注目したいのはAI銘柄ではなくて、このスマートスピーカーがもたらす私たちの生活環境の変化です。
このスマートスピーカーに必要不可欠とされるのが「音声認識機能」であると言われ、スピーカーが売れてアップルの株が上がるねというような単純な話ではありません。
このAI搭載スピーカーは単に音楽再生をするだけのものではなくて、あらゆる家電を音声だけで操作できる「ホームIoT機能」を持たせるコア技術、スマートホームの実現可能性を高めるものとして注目できそうです。
例えばですが、「Hi,Siri〜」とiPhoneに話しかけるとそれに答えてくれる感覚と一緒で、「Hi,SIri 暑いからエアコンつけて」とか「テレビと電気消して」とか家中の家電が生活アシスタントをしてくれる可能性が広がるんだと思います。
つまり、注目すべきはスピーカーではなく、音声認識AIの技術の方です。
という観点から言って、アマゾンのAI「アレクサ」を利用したAIスピーカーを手掛けるオンキョー(6628)よりも、音声認識技術に強みをもつフュートレック(2468)やアドバンスト・メディア(3773)などが関連銘柄になりますね。
あまり相場をギャンブルにするのは大負けする確率も大きくなるので、リスクイベントは避けますが基本は強気スタンスに変化はありません。明日はメジャーSQもありますので、朝10時以降でどんな動きになるか注視して買いを入れていきたいですね。
【 相 場 の 格 言 】
『思いつき商いは後悔のもと』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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