東京都議選、自民惨敗がもたらす株高
今日の東京市場は朝方は少し円高で始まったものの、株式市場の堅調さを受けてリスク回避的な円高は一服。
逆に切り返して、先週からお馴染みの鉄鋼や久々に自動車関連の株がセクター騰落ランキング上位に顔を出してきました。
気になる業種で注目なのは、繊維セクター。新高値をとってきた帝国繊維(3302)やゴールドウィン(8111)がその一角です。
そして、週明けのトピックと言えばやはり東京都議選ですよね。
昨年の参院選で自民党が圧勝した時のような都民ファーストの会の圧勝劇で幕を閉じました。
昨今の国政がゴタゴタしているのもあってか、自民惨敗で、安倍政権に対する不満も噴出したかたちになりました。
逆に、経済対策よりも改憲の方に向かおうとしている安部政治を諫める意味もあったのではないかと思います。
結局、小池百合子都知事率いる都民ファーストの会が公明党などと合わせ過半数の議席を獲得、議会第1党に躍進を果たしました。
候補者の顔ぶれは東京都を地盤とし、多彩な経歴をお持ちの方もたくさんいらっしゃったようなので、都政でどのように議論が活発化するのか楽しみです。
あるいは、これだけ初当選の方が多過ぎると逆に都議会運営に支障が出る懸念も注視しておかなければならないかもしれませんが、小池色が強まることは間違いないでしょう。
株式市場でも、まさに都政関連のテーマに動きが出たのも特徴的でした。
例えば、この前の築地魚市場はともかく、豊洲新市場の環境調査を受託している環境管理センター(4657)が大幅高、材料発表から一段高したのが地質調査の土木管理総合試験所(6171)です。
まさにタイミングとタイミングが重なった株価倍増だと思います。
「電線地中化関連」のイトーヨーギョー(5287)や、「カジノ関連」のテックファーム(3625)などと聞くと懐かしさを感じる方も多いのではないでしょうか。
おそらくは、この選挙結果を受けて小池知事の政策が前進するのではと期待した投資家の買いが入ったのかもしれませんね。
先週からRIZAP関連銘柄の上昇ばかりが目立ってますが、投資家の期待が何を期待しているのか、その中身を開けてみないとマネーゲームと変わらなそうですね。
今回の自民惨敗から立て直しの意味も含めて、この先の政治の流れとしては経済対策に再び焦点を集める可能性もあるかもしれません。
安倍内閣の改造などを機に海外勢の資金が再び流入してくることも考えられますので、それまでは少し我慢の時期が続くかもしれません。
【 相 場 の 格 言 】
『凶作の買いなし』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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