安倍・トランプ動向を注視
今週は米韓会合とそれを意識した北朝鮮の狂犬がまさに市場をかき乱した一週間でした。
週初の米ISM製造業景況指数が大幅に上振れたことで、視界良好で再び上値を試すかと思いきや間の悪いタイミングでミサイル発射が行われました。
ある週刊誌では安倍政権の支持率が低下するのと、北朝鮮がミサイルを発射するのとに関連性があると取り上げられていましたが、どうにも疑いたくなるようなタイミングの出来事でした。
たしかに森友・加計問題から世間の目を逸らすという意味では抜群の効果を発揮しましたし、トランプ大統領にとってもヘルスケア法案の延期はじめ税制改革の遅れなど政治の機能不全を覆い隠す意味では助かっている部分があるかもしれません。
市場の動きを探る上で、経済指標や市場イベントのスケジュールをおさえておくのはもちろんですが、日米トップの政治日程なども考慮しておく必要がありますね。
今週は中国の物価指数と米国のベージュブック、鉱工業生産など確認すべき指標は多いですし、週末にはオプションSQがあります。
そういえば、5月限SQ値が19,991円、6月限SQ値が19,997円で、現在の先物が19,960円ですからこの2か月間ほぼ動きがないということが分かるかと思います。
週末の米雇用統計が米国のインフレ期待率を押し上げて金利上昇、株高、ドル高なんてシナリオが望ましいのですが、果たしてどうでしょうか。
これも企業決算と一緒で開いてみないと分かりませんから、期待するしかないですね。
また、来週は昨年お騒がせしたZMPフォーラムが開催されます。期間は7/11〜13の3日間です。
昨年末に上場予定が取り消されたZMP…。
多くの関連銘柄が深い底値に放り込まれたのは記憶に新しいところです。
底値をつけて盛り返しの動きが出てくる銘柄があるのか、イベント前後は要チェックです。
ジャフコ(8595)やFVC(8462)、JVCケンウッド(6632)などは出資企業、日本電計(9908)やASTI(6899)は協賛企業として話題になりました。
これを機に関連銘柄や他の協賛企業も見ておくと良さそうです。
金曜日に大泉製作所(6618)などがひと噴きしたのはこれが理由かもしれません。
【 相 場 の 格 言 】
『一貫性のない相場師は敗者』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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