ここからアクセルを吹かす時
今日の値上がりコテコテのディフェンシブ業種以外ほぼ全面高となりました。
それもそのはずでTOPIX、JPX400、東証2部指数がそろって年初来高値を更新、一方で個人のメジャーどころである日経平均やマザーズ、ジャスダックなどは堅調ながら一歩届かずのところにあります。
為替もドル円で5月の高値113.36円をブレイクしてきたので、売り方の買い戻しも巻き込んで日経平均も高値更新してくる可能性があるといってよいでしょう。
今週末はオプションSQがありますので、明日多少荒れるかもしれませんが今年初の20000円台となるか注目です。
市場心理も強気と弱気の綱引きがよりドラマチックになってきた印象ですが、日本だけでなく米国などでも煮詰まり感が出てしまっているのが要因かと思います。
今日は会員さんと話していたら、どうやら8月暴落説があるらしいのですが、それもこれまでの膠着感がもたらしたと言えるかもしれません。
たしかに現在の株式市場には数多くの懸念材料があり、世界の中央銀行の金融緩和縮小から米トランプ政権の政策は不確実性極まりないことに加え、北朝鮮もこれ見よがしに威嚇行動している状況です。
中東だって内紛続きで原油相場も乱高下を繰り返すばかりで方向感が定まっておりません。
おそらくは2017年後半に入ってもそうした懸念が無くなることはないでしょう。
ただ、米国の市場関係者によるところでは、堅調に始まった年は上げ幅を拡大して年末を迎えることが多いそうです。
ということはつまり、現在の冴えない相場は中長期的にみて上昇相場の中だるみの時期にあたり、ここから先は再び市場のモメンタムが強まっていく可能性があるということになります。
あくまで歴史的な過去の統計上の話で全面的に鵜呑みにすることはできないかもしれませんが、上値追いの相場をただ横目に見ているだけでは置いてけぼり感だけが残ってしまいますね。
米国のハイテク株も調整一巡から値を戻し始めてきています。都合よく解釈すれば成長株が次の相場に向かい始めたシグナルかもしれません。
日本だけでなく半導体産業の追い風は過去最高水準でまさに上昇トレンドの中にあります。米半導体工業界のデータでも直近1年間での世界半導体売上高は前年比約23%増の319億ドルとなり、前年比2ケタ増はここ半年の間連続しており、リーマンショック以降では最も力強い成長が確認されているそうです。
こうした潮流があるので当然のように関連企業は恩恵があるのもうなずけます。
昨日今日で出来高急増のイハラサイエンス(5999)なんかはその恩恵も大きくなりそうな企業ですから要注目ですよ。
【 相 場 の 格 言 】
『理屈に負けて相場に勝て』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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