戻り待ち売りは聞き飽きた
昨日コラムで書いた安川電機が早速良い決算を発表して上放れしていきましたね。
欧州のECBドラギ総裁も現在の超緩和政策を続けると口先介入したおかげで、ユーロ/ドルが一段高しておりますので、日銀のガイダンスも薄れてしまいましたね。
現在はユーロが強すぎて、相対的なドル売りに派生しての円高がマーケットの足を引っ張っています。
ただし、安川電機の好決算にみられるように日本株に対しては今期の業績を強気でみておく必要があり、欧州やアジアの株高が一服した後は海外マネーも回帰してくる可能性には期待がもてるでしょう。
特に、今日値上がりしたセクターには注目で、電気機器や機械、精密機器などのセクターには同じように業績好調な企業が多く出てくると思います。
個人投資家好みのところではASTI(6899)やタツモ(6266)なんかがまた動き出すんじゃないでしょうか。
中小型株は取り組みが苦しいという大口の方はそれなりに出来高のあるDMG森精機(6141)や堀場製作所(6856)など見ておくとよさそうですね。
ロボットや設備投資関連は一旦相場になりましたが、これからは本格的に業績寄与を意識した買いが再開したと言えそうです。
今日上昇したキャノン(7751)なんかが「ナノインプリント半導体装置」の量産モデルを話題の東芝メモリ工場に納入した記事を見つけましたが、2004年から研究開発した成果が結実した瞬間です。
細かい性能面などは専門家でもないと全て理解できない部分もあるかもしれませんが、半導体ウェハーを1時間あたり80枚加工することが可能になるそうで、コストも64%削減できるそうです。
スピード向上して、さらにコスト削減になるというのなら、生産性が飛躍的に高まることが期待されますよね。
これから物色に広がりが出てくるかもしれませんので、投資家としても視野を広く持っておきたい局面です。
【 相 場 の 格 言 】
『相場は出口戦略をイメージして仕掛けるべし』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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