中小型株持ち直しでリスクオン転換期待高まる
今日の総括は手掛かり難の中で、マザーズ指数が戻りを試す1日と言えましたが、欲を言えばもう一声欲しいところでしたね。
主力株も日経平均は25日線を回復してきましたが、小さな値動きにとどまりました。冷え込んだ投資家心理が上向くには時間がかかるということでしょうか。
ほどよい中型株あたりも動いてきてよさそうなものですが、タカラトミー(7867)あたりの一段高にかける投資家はいないものか。
話変わって、昨晩の米国市場では長らく続いてきたトランプ政権がもたらした政治の混迷がようやく終わるとの見方が広がりました。
ジョン・ケリー新主席補佐官就任で、大きな権限で政権運営の中枢を担うとの期待から一定の安心感がある人物のようです。
最近ニュースになったスカラムッチ広報部長のわずか就任10日での解任劇は、さすがに市場も動揺を隠しきれずにドル売りが加速しましたが、これで一旦は為替市場も落ち着きを取り戻してくれるとみています。
現在は過去最高水準までの円売り投機ポジションが積み上がっているようで、巻き戻しを懸念する声も出始めていたことでしょう。
昨秋から市場の期待を集めていた、トランプ政策が動き出すとの目算がようやく立ってきたのかもしれません。
肝心の税制改革や規制改革に乗り出すようになれば、その影響は世界中に波及しますので、日本株に与えるインパクトも大きなものになると思います。
いずれにしても、あとは日本の政治リスクと北朝鮮問題の収拾で、市場は再びリスク選好に傾いてくることでしょう。
最近の日経平均EPSはおよそ1395円、20000円の節目のPERは14.3倍程度です。
PER15倍でも20925円ですし、米国のNYダウのPERはすでに18倍台半ばまで買われているほどですので、明らかに割安な状態でスルーされています。
参考までに、ナスダックのPERは21倍台です。成長株の市場ですから多少の割高感があるのは仕方ありませんね。
今朝方に米国時間の引け後に注目度の高かった米国アップルの好決算が発表され、本日は関連株も動いておりました。良いものは割高であろうと買われますよね。
今日はこのコラムでも度々登場した米国テスラ・モーターズの決算があります。昨年末は赤字に終わりましたが、今期予想に基づく予想PERはおよそ270倍を超えています。
成長株神話に利益確定売りみたいなニュースがあちこちで見られますが、米国投資家の期待に応える決算が発表されると良いですね。
【 相 場 の 格 言 】
『困難に直面するごとに強くなれ』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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