静かな相場の中で大きな動き
突然ですが、加藤コラムをリニューアルして「加藤あきらの投資戦略室」に改名しました。
これまで「元外資系金融マンのこぼれ話」をご愛読くださった方におかれましては深い感謝を申し上げるとともに、引き続き新コラムをお楽しみいただければと思います。
では早速、市場の薄商いが取り沙汰される足元の相場ですが、先週末に大きく下げた後は全体として小動きが続いています。
為替が下値での攻防戦となっている中、本日は日経平均以外の株価指数はプラス引けしているので比較的しっかりとみてよいかと思います。
投資家の様子見姿勢は強いままで、夏枯れだけでなく地政学もリスク要因として意識されるのは8月いっぱいと思われますので、むやみやたらに売買できないというのが本音でしょう。
昨日は新安値を更新した銘柄が多かったですが、中には突っ込み買いが入ってきている銘柄もあることは見逃さないでおいてほしいと思います。
特に、本日引け前に動きが出てきたオウチーノ(6084)をはじめ、ニューフレアテクノロジー(6256)などはリバウンド狙いの短期筋が多く参戦している可能性がありそうです。
最近はピアノの鍵盤のように陽線の次の日が陰線になることも多いですが、連続陽線が立っているような銘柄は特に投資家の買い需要が強いとみてよいかと思います。
静かな相場の中に後々の大きな動きにつながるきっかけが潜んでいるものです。
グローバル市場全体としても週末の経済シンポジウムで金融当局の出方に注視している状況ですので、リスク回避に傾きやすい中で強い動きを示す銘柄というのはその後も監視しておくべき銘柄と言えます。
本日は東証2部指数が特に堅調でしたが、ヴィンクス(3784)のような銘柄を見つけると追っかけたくなるのが投資家の性かもしれません。
ただし、気をつけておきたいのは、出来高があまり無い中での株価の動きだけで判断してしまうと本当に投資家がついてきているのか疑わしい部分があります。
遅かれ早かれやってくる秋の相場に変なお土産を持ち込まないようにしておくのが第一と思われます。
あすなろもこの時期は【アンストッパボー銘柄】という短期取り組み前提の単発スポット銘柄を選別しておりますので、サクッと乗れる方はご参加ください。
スケジュールを見ても今週末のリスクイベントを通過した後は方向感が出てくるかと思いますので、動ける準備は入念にしておくとよいかと思います。
【 相 場 の 格 言 】
『静中動あり』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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