利食い優勢ながら日経平均はプラス維持
前場から様子見ムードの強い相場でしたが日経平均はわずかにプラス陽線引けでした。
昨日の反動を警戒した売り物も多分に出たと思われる中で底堅さが確認できたのではないでしょうか。
戻り待ちの売りが出やすかったことに加えて、今晩のFOMC結果をうけてポジションを構築する投資家が多いことを考えれば出来高も多かったという見方もできるかもしれません。
空売り比率は大きく低下して30%前半に、騰落レシオは125ポイントを上回ってきました。
すなわち強気相場が維持されたことになります。
つい最近までの流れだったら半値もしくは、上昇分を全て吐き出すこともザラにありましたので先高期待は相当強いと見えます。
ただし、相場の腰を折るつもりではありませんが、警戒しておきたいのは皆が信じていることが覆ることです。
米国の利上げ時期やテーパリングも気になりますが、この3連休中に降って沸いた解散総選挙の行方には目を光らせておく必要がありそうです。
現在、国連総会に出席している安倍首相は解散時期について帰国後の判断としており、市場が先走っている感もあります。
仮に解散が年末に見送られるようなことがあれば梯子を外されるような形となります。
選挙関連銘柄などで上昇した銘柄には利益確定売りの洗礼が浴びせられたかと思いますが、今は地合いが改善してきたからこそ出遅れ成長株の発掘に注力すべき時でしょう。
上昇が目立ったSECカーボン(5304)やエンバイオ・ホールディング(6092)などをはじめ、高松機械工業(6155)なども押し目がきた際に拾えるように監視しておくとよいかと思います。
NYダウは昨晩までで全て陽線の8連勝中です。
いわば酒田五法の「新値八手」で利食いがいつ入ってきてもおかしくありませんね。
材料が出た銘柄に慌てて飛びつくよりも、自分が欲しい銘柄に狙いをつけておいて買い指値を入れるくらいの心の余裕がほしい相場です。
今日持ち越した人は明日こそ外部環境の追い風に期待しましょう。
【 相 場 の 格 言 】
『イレたらしまい投げたらしまい』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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