後半戦はポジティブ材料探しで中期投資妙味
週末のテレビ番組では国連を舞台に米国と北朝鮮の挑発合戦が過激さを増していることを伝えるものが多く流れていましたが、休み明けの株式市場は底堅い推移となりました。
他方で衆議院解散をめぐる批判を専門家でもないコメンテーターが繰り広げていて、おおよそギャグ番組なのかと勘違いしてしまいそうでした。
ニュース的には日本の政治動向はもちろんですが、アメリカの政治動向にも目を向けておきたいところです。
先週末からのところでは米上院共和党は向こう10年間で最大1兆5000億ドルの減税を盛り込んだ予算案検討とあり、予算委員会でも前向きな反応を示しているようです。
ちょうど昨年の今ごろは米大統領選の真っ最中でしたが、トランプ政策の中で期待が高まった大型減税策が実現にこぎつけられるのならば相場にとっては追い風となることでしょう。
これだけ長らく膠着感が強まっていると、投資家としてはできるだけ値動きの良さを求めがちですが、目先材料だけでなく年内いっぱいの3ヶ月投資プランを検討されてみるのもよいかと思います。
ドイツの議会選挙も波乱なく通過し、原油価格も産油国の協調減産の効果が着実に表れて、年初に言われていたようなリスク要因は遠ざかりつつあります。
代わって持ち出されたのが地政学リスクですが、これも中国が金政権に対する政策転換に動き出したとの観測もあり、金正恩氏の資産凍結と体制維持をめぐって交渉のテーブルに引きずり出されることになるのではないでしょうか。
となると、年末に向けては徐々に不透明要因が減っていくにつれて株価の重しがとれて上値を試しやすくなると考えられますね。
うまく立ち回ることも大事ですが、4月の時の相場と同じ上昇の仕方になってくるようであれば出遅れ株が一気に水準訂正してくる相場になりそうです。
上昇の時はマドをあけて買われ、ザラ場では膠着しつつも、翌日はさらにマドをあけて買われるといった動きになると大抵の投資家は上昇途中で降りることになります。
よって、この時期に仕込む銘柄はよほどトレンドが崩れるような動きがなければ、強気ホールドで11月決算シーズンや年末に向けた目標設定が有効になってくるかもしれないのです。
仕込むタイミングとしては、9月の配当落ちする27日以降、あるいは年末決算で45日ルールのヘッジファンド換金売りが出やすい10月中旬あたりが中期投資のスケジュール感になってくるでしょう。
トレードに照らし合わせれば、今週を試し玉を入れてその銘柄のトレンドを確認し、10月中旬に入るところで本玉を入れていくイメージになりますね。
まずは試しにノーリツ鋼機(7744)やCIJ(4826)、カワタ(6292)あたりの試し買いからスタートしてみましょう。
【 相 場 の 格 言 】
『迷わば休むべし相場は常にあり、決すれば進むべし機は瞬間に去る』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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