北朝鮮の挑発に反応したNY市場
昨晩のNY時間で進んだリスク回避の流れを引き継いで、朝方から弱含みましたが配当の権利取りの買いもあって大崩れなく1日を終えることができました。
明日は権利落ち日で主力株を中心に多少弱含む可能性がありますが、初めから配当落ち狙いの押し目買いも待ち構えていると思われます。
ここ最近の中小型株では連日テーマ性のある銘柄が好まれて物色されてますので、引き続き量子コンピュータ関連や教育・子育て関連、そして新たに昨年盛り上がったZMP関連などが短期的に賑わいを見せそうです。
おそらく日経平均が高値圏に戻ってきてますので新規買いしたい投資家の方は多いかもしれませんが、どうせ買うならテーマ株のジャンピングキャッチよりはまだ上がっていない銘柄を狙っていきましょう。
市場は昨晩の北朝鮮外相の発言ニュースが重しになって、またもや市場の足を引っ張っています。
上げ基調に変わったと言ってもそれはまだ“そよ風”のレベルですので、追い風が強くなるまでは押し目狙いの投資を中心に組み立てていきましょう。
温度感を間違えると思わぬ火傷をしてしまいがちです。
材料発表のあった企業は実際の内容をよく見て買われ過ぎていたり、売られ過ぎていたりしないか内容をよく見て値動きに惑わされないようにしましょう。
特に足元ではドル高が進んでいたにもかかわらず、原油価格も強含みでの推移となっており、リスク資産から資金が逃げているわけではなさそうです。
とすると、昨晩の米国の下げは利益確定売りの理由づけに地政学リスクが利用されたに過ぎないと言え、前回の高値更新に伴う過熱感を排除しつつまた上昇に転じてくるであろうと考えています。
米国市場が堅調を維持できるのであれば、年後半にかけての世界的な株高期待は持続するでしょう。
先週の上昇が急ピッチだったゆえに、今週は少しアクセルを緩める場面なのかもしれませんが、調整が入った銘柄はチャンス到来です。
米国ではハイテク株が再度調整入りしてますので、連れ安した東京エレクトロン(8035)などはまた高値を更新してくることでしょう。
アップルに連れ安している有機EL関連のブイ・テクノロジー(7717)や平田機工(6258)、タツモ(6266)なんかも新型機のiPhone8と発売時期が分かれたiPhoneXが発売される頃にはまた物色の手が入ってくるかと思いますので、下げ止まりを狙っていきたいですね。
【 相 場 の 格 言 】
『保合相場で大玉の仕掛けは禁物』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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