本日もお取り組みお疲れ様でした。

海外株高を追い風にしっかり続伸となった日本市場ですが、だいぶ利益確定が出たように思われますので業種によって強弱まちまちといった動きとなりました。

海外は原油在庫統計の結果で原油価格が高位安定し、住宅販売指標が弱含んでドル売りの要因となったこともあって

やはり為替円安を背景に海外売上比率の高いところが買われたように思いますが、一昨日の上昇が目立ったホソカワミクロン（6277）は利益確定に押されてしまいましたね。

配当の権利落ち分も含めると押しは浅いので、こういった押し目はまさに狙い目になってきそうです。

月前半の北朝鮮情勢にばかり気をとられていた頃とは市場の景色は一変していますね。

今やマスメディアのターゲットは選挙戦の行方に向かっています。

小池都知事は新たに「希望の党」を結党して現職のまま代表に就かれるみたいですね。

本日の東洋経済の記事の見出しは「都知事辞任→初の女性首相という仰天野望」と出ていてビックリしました。

突然に「国難突破解散」を打ち出した安倍首相のお株を奪うようなビックリ話です。

すっかり今回の『選挙の顔』の座まで奪ってしまったかのようですね。

しかも、あらかじめ新党のPR動画まで製作済みだったというのですから驚きです。

まさに、こうなることを待ち望んでいたかのような先読みした用意周到さと、あとは「人事を尽くして天命を待つ」といった具合だったのでしょう。

選挙の票読みまではわかりませんが、昨夏の都知事選での熱狂的な小池フィーバーを彷彿とさせますし、その一方で、野党第１党の民進党が事実上の解党に向かってしまいました。

野党結集を意図した民進党解党に打って出た前原代表ですが、小池氏にとっては共闘というよりもジャイアントキリングのような一発を狙っていると思いますし、そもそも掲げる理念もマニフェストも食い違いというより真反対ですから野党一枚岩は難しいと言えるでしょう。

もし小池新党が勢いそのままに善戦してしまうようだと国政の行方もそうですし、2020年の東京五輪の行方も気になってきますね。

おそらく小池新党の錦の御旗が「さらば、しがらみ政治」とありますので、これはまさしく森友・加計問題に充てた宣戦布告ともとれますが、真意も本気モードであることが伝わってきます。

ですが、希望の党が掲げる政策にはとりわけ原発廃止以外、自民党と似通っているところがありますので、選挙後は与党に歩み寄る可能性すらありそうです。

個人的には大胆な改革は東京都を大改革してもらって、東京五輪を大々的に成功に導いてもらって、それが終わった後にポスト安部の首相就任というストーリーを望んでいます。

その時の小池都知事が現在のようなバイタリティを持続できていたらの話ですけど、その時は今回明言されたように日本をリセットしてもらいたいですね。

市場では「選挙関連」から消費増税後を見据えた「子育て・教育関連」に。

そして今日は台風の目になりそうな小池氏にちなんで「電線地中化関連」の東京特殊電線（5807）が高値更新したことを筆頭にタツタ電線（5809）なども上げてましたので、国策銘柄のローテーションが進んできていると言えそうです。

とすると、目先の相場は選挙情勢によっても動いてくると思われ、「働き方改革」が発展した「人づくり革命」の市場テーマができるようになってくるかもしれません。

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【 相 場 の 格 言 】
『株式投資はいくら儲けようと誰にも恨まれることはない。』（by 是川銀蔵）


それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。


執筆：加藤あきら