〜好調銘柄の背景にあるもの〜
米国市場の堅調さに追随する日経平均ですが、本日は20700円台をつけて2015年の高値20952円を意識できる水準まで来ました。
週足・月足ではすでに高値更新が目前のように見え、年内の21000円到達もあるのではないかと大手証券会社ではざわついているようです。
21000円到達となると、実に1996年以来のおよそ20年ぶりの大台回復ということになります。
市場ではそろそろ騰落レシオも高いし、ピークアウトを懸念する声も聞こえるようになってきました。
当然、そんな話が絵に描いた餅にならないように注意深く市場を見ておかなくてはならないのですが、たとえ調整をはさんでも大局的な流れはそうそう変わらないのではないでしょうか。
良い例が米国市場で、NYダウが20000ドル、21000ドル突破の際にも幾度となく聞こえてきてました。
むしろ、突破した後の方が上昇が加速してきたのではありませんか?
ポジション調整の売りで相場が崩れ始めたとするのはまだ早計かと思いますので、朝鮮半島ネタで空売りを入れたくなる気持ちも解かりますが、ヘッジ売り程度にとどめておくのがよいかもしれません。
ヘッジと言えば、【アクティビストファンド銘柄】が最近良い動きを続けておりますが、こちらは貸借銘柄ですので、ヘッジが効く銘柄です。
アクティビストファンドというと、つい先日のアサツーディ・ケイTOBを発表したベインキャピタルはプライベート・エクイティファンドとは異なり、一気に株価が急騰するわけではないですが、じわりじわりと株価が上がっていくので先のゆくえが楽しみな特徴があります。
有名な日本のアクティビストファンドというと、かつての村上ファンド系のC&Iホールディングスやストラテジックキャピタル、他にはイノテック(9880)の大量保有報告で話題になったレノなども有名どころです。
C&Iホールディングスは旧村上ファンドを率いた村上世彰氏の娘である村上絢氏が代表を務めており、ストラテジックキャピタルは野村證券出身で村上ファンドの設立に携わった丸木強氏が代表を務めています。
ブルームバーグの記事の中に、このストラテジックキャピタルの投資先に今年は図書印刷(7913)が本命、昨年から政策保有株の売却や増配提案を行っている企業では新日本空調(1952)と蝶理(8014)、日特建設(1929)の名も挙がってます。
ひとまず株価は高値圏にきてますが、ここから先も企業価値の評価が高まって過去の節目を突破してくるのか、いよいよアクティビストの手腕が試されてくるところなのではないでしょうか。
それぞれの銘柄の大株主リストや大量保有報告書などを見てみると、意外なファンドや大口の個人投資家がランクインしてたりするので、ぜひ保有先の株主状況もチェックしてみましょう。
【 相 場 の 格 言 】
『仕事に悩みがあって、その悩みからヒントを得て解決するというときに、始めてコツがわかってきます。経営にとって、非常に難しい状態とか悩みとかいうものは本当は大きなプラスなのです。経営も経済も、行き詰れば行き詰るほど必ず道は開けてくるのです。逆境、それはその人に与えられた尊い試練であり、この逆境に耐えられてきた人は、まことに強靭である。』(by 松下幸之助)
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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