〜理外の相場がやってくるのか〜
北朝鮮の動向への警戒感を抱えながらも本日で日経平均が13連騰で話題になっています。
昨晩も米国市場が堅調で、ついにNYダウは史上初の23000ドルに乗せて高く引けましたので、まさしく行くところまで行きそうな勢いになっています。
日経平均も世界の市場からみたらまだまだ出遅れの指数で、過熱感やらTV出演している証券会社のアナリストが話す水準感といったものを全部無視して上を目指しているのかもしれません。
米国債券の利回りも再び2.35%まで上昇しておりますのでリスクオンには違いないのですが、やはり警戒したくなる気持ちは出てきます。
ただし、NYダウの動きでも21000ドルや22000ドルを通過するときにもう上値限界を警戒する声がありましたが、足元の企業業績が好調なことを拠り所として上値追いを続けていきました。
警戒するのは株価ではなく、上昇のスピードが速いことだけかもしれません。
昨日は米FRBの次期議長を近日中に決めるとのニュースが飛び込んできましたが、米欧は金融緩和を正常化させる方へ舵を切りながらその道程に急ぐ様子は見られないようです。
金融引き締めのスピードが緩やかなものになるとの安心感を先取りするかたちでリスクオン相場になっているとすれば、まさしく昨年のトランプ大統領就任ならびにトランプ政策を期待したトランプ・ラリーの時と同じように、理屈では計れないほどの上昇劇を目の当たりにする可能性があるのかもしれません。
投資経験がよほど長い方を除いては1989年のバブル相場を体感した人は少ないことでしょう。
日銀の黒田総裁は「今後とも強力な金融緩和を粘り強く進めていく」との発言を繰り返していますし、時間はかかってもインフレ率を押し上げていくスタンスに変更はみられていません。
補足としては、10月は日銀がETF買い入れを行った記録は無く、9月までの累計でみるとまだ1兆円以上の買い余力を残しているはずです。
いまの強さがみられるうちは日銀の登場シーンも限られるかもしれませんが、仮に21000円台でも買ってくるとしたら下がるに下がらない理由になり得ます。
また、投資の教科書にも統計学を基にしたテクニカルの指標も多く載ってたりしますが、いつも当てはまるとは限りません。
すでに日経平均のボリンジャーバンドは+2σの値21482円を上回り、確率論的にはおよそ95%を超える確率で推移するはずの値動きの上限を超えてきている、まさに空中戦に入ってきているのかもしれません。
参考までに+3σの値は今日時点で21932円であり、確率論的にはおよそ99.73%の確率で値動きの上限が収まるとされます。
さらに、お祭りムードのNYダウの+3σの値は23421ドルとなっており、あと1.5%ほどの上昇がみられれば超えてしまう水準です。
そうなればやはり理外の相場に入ったことになるのでしょう。
米国では日本に先がけて決算シーズンを迎えており、大手金融株の決算も株高によってトレーディング収入や投資銀行収入が業績を押し上げて市場予想を上回っておりますし、ここから製造業の企業決算も良好な予想が出ておりますので、案外早く突破していく様子が見られるかもしれません。
この相場は途中でメッキが剥がれないような強靭な相場なのか、明日は週末で衆院選投開票もありますからなおさら重要な日になりそうです。
メッキと言えばJCU(4975)ですが、本日買われたのは何かを示唆しているのでしょうか。・・・わかりません。
日本市場では来週末から企業決算が本格化していきますので、各社ともに計画を上回るサプライズ決算に期待しておきましょう。
また、本日は昨年公開した【あすなろ豪華客船銘柄】のアフターフォローメールをお送りしております。緩やかな上昇トレンドで決して市場の目に留まる銘柄とは言えませんでしたが、堅実な上昇トレンドで花開きました。今日の出来高急増で市場の注目度も値動きも変わってきそうですね。
決算予定日から1ヶ月を切って上方修正を出してくる企業も多くなってくるかと思いますので、保有株の決算発表日をいま一度ご確認しておかれるのがよいでしょう。
【 相 場 の 格 言 】
『下手に出て黄金を得るが上手なり、相場上手に大儲けなし』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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