〜材料飛び乗りよりも待ちぶせ投資〜
3連休中も大きな波乱なく外部環境は良好だったのですが、思いの外伸び悩んだ月曜日を迎えました。
米国のトランプ大統領と娘のイヴァンカ氏が来日してなんとも賑やかなマスコミ界隈ですが、北朝鮮リスクなども意識されやすい外交イベントだけに相場では慎重な向きも多かったのではないでしょうか。
主力株の決算発表も織り込んで、そろそろ買い疲れ感が出やすくなる時期かもしれませんが、東証の売買代金は3兆円超えですのでここからの資金の回転に期待がかかります。
それよりもちょっと心配なのがフリマアプリ「メルカリ」の年内上場が延期濃厚とされてストップ安となったユナイテッド(2497)の動きです。
すでに空売り規制が敷かれていますので、今出てきている売り物を消化してというところですが、直近出来高を集めていただけに地合い悪化が懸念されます。
昨年の「ZMP」が上場延期になった際も関連銘柄をはじめ新興市場に大きな売りが波及して、個人投資家が深手を負ったことが思い起されます。
いくら全体の雰囲気が良くても中途半端に話題株に乗って2ケタの下落率に巻き込まれてしまいますと資産を大きく棄損してしまいますので、買う前には過熱感をチェックしてからエントリーしていきたいですね。
日本株に対しては業績面からの評価でも上方修正発表などで買われている側面がありますので、このコラムで10/23に紹介した住友商事は本日の決算で上に行きました。主力株では10/12紹介のソニーもそうですが、仕込みは過熱感の出る前に完了できているかと思います。
市場全体としては下がるに下がらない相場展開と言えますし、上を見ながら買う銘柄よりも下を見ながら買う銘柄も探せばあるのではないでしょうか。
高所恐怖症の方は決算で売られた銘柄の売りが収まったところを狙っていくのもアリだと思います。
好決算で大幅安となったUACJ(5741)は中型株にもかかわらず10%近い下げになり、日本ライフライン(7575)は1000円近くも下がりました。
まだ売れ残りがあるはずなので、今週いっぱいは下値を試す可能性が残っていますが、下げ止まった後の反発は早いものになると思います。
目先で売りを消化したと思われる銘柄を拾っていくのであれば電通国際情報(4812)やトランザス(6696)などの下げた後の日柄を調整したものが狙い目ではないでしょうか。
株に限らず勝負の世界では最後まで何が起こるか予測がつきません。
3連休中の日本シリーズ(野球)は先手を取って3連勝していたソフトバンク(9984)がDeNA(2432)に2連敗し、予想外の接戦を演じました。
どちらのチームも見せ場を作ってくれたおかげで大いに盛り上がりましたが、最後はソフトバンクの勝利で締めくくられましたね。
株の世界でも3歩進んで2歩下がる展開はよく見られる現象ですが、最後の手仕舞いをするまでのストーリーを描いて勝利を目指さなくてはなりません。
とくにエントリーしてから含み益なのか含み損なのかで戦い方は変わってきます。
飛びつき買いは極力控え、押し目買いの待ちぶせ投資で流れが来るのを待つのが勝利への近道になることは言うまでもありません。
【 相 場 の 格 言 】
『仕掛けは恐る恐るしかも大胆に』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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